ライフスタイルの変化によって、お金の貯め方や増やし方、使い方は変わるもの? この特集では、「一人暮らし」「実家暮らし」の2つのタイプ別にお金が貯まる習慣を紹介。「1000万円女子」のルールが満載です。(日経WOMAN調査概要/アンケートは日経WOMAN公式サイトで2015年10月に実施。440人から回答を得た)

一人暮らし

〈強み〉
自分のペースで月々の支出を管理できる

〈弱み〉
固定費がかかり、貯蓄額に限界あり。親の目がない分、交際費が膨らむ場合も

一人暮らしのお金事情(日経WOMAN調査)

・平均年齢:39.1歳
・平均年収:410万円
・貯蓄1000万円超え率:20.8%

 一人暮らしなら、貯蓄額の目標は手取り月収の2割以上。でも「ムリをした結果、貯蓄を取り崩すことになれば本末転倒。手取り月収の10%から始めて、貯蓄は引き出さないのが貯め上手になる鉄則」と、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは話す。毎月かかるお金を見直し 貯蓄に回す金額を増やそう。

 一人暮らしの場合、家賃や光熱費などの固定費は手取り月収の半分以内に抑えること。「通信費はこまめに見直して。格安スマホを使うのも手です」。

 読者アンケートでは、一人暮らしのほうが「ストレス買いをしてしまう」との声が目立った。「家事も仕事も一人でこなさなければならない。お金も時間も制約がありますから、確かにストレスがたまりやすいです」。

 ストレス解消買いを避けるには、家での時間を楽しむこと。「アロマをたく、お気に入りの雑貨を部屋に飾るなど、居心地のいい空間を作ることが、ムダ遣いの削減につながります」。

ストレス買いをするのではなく、アロマをたいたり居心地のよい空間作りをしてみよう (C)PIXTA
ストレス買いをするのではなく、アロマをたいたり居心地のよい空間作りをしてみよう (C)PIXTA

「貯まらない壁」の乗り越え方

Q「親の目がない分、旅行の誘いを後先考えずに受けてしまいがちです」(30歳・サービス・営業)
A「旅行は何回まで、トータルでいくらまでなど、年間の予算を決めておきましょう。旅費は貯蓄口座とは別の場所に、特別費として貯めるよう心がけて」(FP風呂内さん)

Q「洋服やアクセサリーを買いたいけれど、固定費が高くてお金を回す余裕がありません」(41歳・医療・看護師)
A「最近は服やアクセサリーを安く購入できるフリマアプリなどが増加中。これらを使いつつ、通常のスマホを格安スマホに替えるなど、固定費を削る方法を考えて」(FP風呂内さん)

Q「派遣社員で、休みが多い月や残業の少ない時期は収入が減るので、月々の貯蓄額が安定しません」(50歳・通信・営業事務)
A「収入が少ない月に合わせて費目別の予算を決めて。ミニマムな家計にしておけば、赤字が出る可能性が減ります。余剰分は貯蓄に回し、年間の貯蓄額を維持しましょう」(FP風呂内さん)