「特売」の文字にあおられて、気づけば買い過ぎてしまう──。それはお店の“仕掛け”にハマってしまっているから!? 時間とお金を節約できる、賢いスーパー利用術をプロが伝授!

賢く食材を買うには事前の準備が大事

 食費は、工夫次第で比較的減らしやすい費目。いいものをいかに安く買い、残さず使い切るかが節約の決め手になる。しかし、「スーパーにはより多くのものを買ってもらうために、POPや陳列棚に“売る仕掛け”がたくさん仕込まれています。いいものをおトクに買うためには、“眼力”と“戦略”が必要」と、ショッピングアドバイザーの今野保さんは忠告する。

「特売」につられて買いすぎてしまい、清算時に驚くことありませんか?(C)PIXTA
「特売」につられて買いすぎてしまい、清算時に驚くことありませんか?(C)PIXTA

 無防備な状態でスーパーに行くと、店側の戦略にハマり込み、うっかりムダ遣いをしてしまう恐れが大きい。そうならないために最もおすすめなのは、「事前にメニューを決めてから出かけること」と今野さんは言う。

 「スーパーに来る人の8割は、メニューが決まっていないといわれています。そのため、店側が仕掛けた“メニュー提案”や“関連商品”につられて割高なものに手を出したり、安売りのPOPにあおられて、余分なものまで買ったりしてしまいがちなのです」。

 店内では左ページに紹介した“仕掛け”のポイントに気を付けながら、必要な食材を、自分が食べ切れる適正量だけ買うことが大切だ。

 買い物が終わっても、すぐにはレジに向かわず、クールダウンの時間を持とう。勢いにつられて必要のないものを買っていないか、本当に使い切れるのかなどをチェック。「カゴの中から一番いらないものを棚に戻して。月の食費を1割下げられるかも」。

 ここでは買い物前の準備から店内の回り方、買い物後にやるべきことを3つのステップに分け、それぞれ大切なポイントを紹介する。これでもうムダ買いはゼロ!