節約は大切だけど、ただやみくもに切り詰めるのもつまらない。メリハリをつけて賢くお金を使い、楽しみながら節約するにはどうしたらいいの?  賢くお金を使う”賢約女子”のワザを紹介します。

賢約女子になるための3つのルール

1. 生活費のすべてを節約しない
我慢を強いられる節約は続かない。費目を絞り、工夫することで節約しつつ、暮らしの快適さを保つのが長く続く秘訣。

2. お金をかけずに趣味を楽しむ
ついつい趣味にはお金を使いがち。ボランティアバイトやランニング、家庭菜園など、お金をかけずに楽しめる趣味を探そう。

3. 買い物でストレス解消しない
ストレス解消で買ったモノは結局、たんすの肥やしになる可能性大。目的を持って買うことが満足度を上げ、節約になる。

高くてもいいものを丁寧にお手入れ

Y・Mさん(40歳・金融・営業・夫と子供2人の4人暮らし)
・手取り月収:25万円、手取り年収:500万円
・現在の貯蓄額(本人名義分):1000万円、月々の貯蓄額:15万円

◆1カ月の主な支出
家賃:10万円(ローン返済分)、食費:4万円
水道・光熱費・交通費:2万円、通信費:2万円
娯楽・趣味・交際費:6万円、服飾・美容費:平均4万円
子どもの保育園など:9万円


 おしゃれも買い物も大好き」と話すY・Mさん。「ふらりと立ち寄ったお店で、なんとなく気に入ったものを買うなど、ムダ遣いが多かったです」。それが今では、似合う服、足に合うパンプス、丈夫で使いやすくおしゃれなカバンなど、買い物に時間をかけて厳選するのがY・Mさん流に。きっかけは結婚。不要な服でパンパンになったクローゼットを一気に見直した。「服やバッグ、パンプスなど、数ではなく、自分に似合うものだけ持とうと決めました」。

 衝動買いしないようセールやアウトレットは避ける。また、「長く着られるパンツは1万円程度、流行があるスカートは3000円程度のものと、メリハリをつけます」。どちらにしても簡単には買わない。

 一方、愛用品のなかには何と20万円以上するバッグも!「10年以上は使えるデザインを選び、1年当たりで計算すると約1万〜2万円だなと。購入時に『このバッグが似合う女性になろう』と目標を立てました」。

 当然、使うたびに満足感があるし、丁寧に手入れする。大好きなものを少し、そして丁寧に使う。それがY・Mさんの最大の節約ワザだ。

靴は買った直後のケアが大切

パンプスは買ってすぐ裏張り
パンプスは買ってすぐ裏張り

 パンプスは新品のうちに専門店で前底部分を裏張りし補強。「1回2500円だけで3年以上、長持ちします」。

バッグは10年使えるものを厳選

【左】プラダのトートバッグ(約25万円で購入)【右】ロエベのバッグ(約23万円で購入)
【左】プラダのトートバッグ(約25万円で購入)【右】ロエベのバッグ(約23万円で購入)

 バッグ選びの基準は10年使えるか。プラダのトートバッグは「流行に左右されないデザインで、底に鋲(びょう)が付いているものを選びました」。ロエベのバッグはパソコンを持たなくていい仕事のときなどに使う。「このバッグが似合う女性になるのを目標に買いました」。

ブランド品とプチプラを賢くチョイス

【左】3枚のジャケットはエストネーションやEPOCA 【右】JOSEPHのダウンコート(約6万円で購入) 
【左】3枚のジャケットはエストネーションやEPOCA 【右】JOSEPHのダウンコート(約6万円で購入) 

 ジャケットは気に入ったお店&ブランドで買い、色違いの3枚のジャケットは真夏以外OK。エストネーションやEPOCAなどが好き。JOSEPHのダウンコートは「丈が長く、モコモコしないダウンコートをずっと探していて、去年ようやく見つけました。淡い色なので、自宅で洗い、いつでもきれいにしています」。逆に、スカートはプチプラでOK。「スカートは流行があるので、カジュアルブランドで買い、ワンシーズンで着倒します」。