人工知能が人間の仕事を代替する時代。働き続けられる仕事は何か? 将来の有望職種を調べました。
深刻化する需給のミスマッチ
人工知能の発展に伴い、10年後には人間の仕事がなくなる──。英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が13年にこんな論文を発表し、話題になった。
「すぐに人工知能が人間に取って代わるわけではありませんが、雇用環境は厳しくなります」と、リクルートワークス研究所労働政策センター長の中村天江さんは話す。
リクルートワークス研究所が予測した2025年の雇用環境は次のグラフの通り。
超高齢化社会により、労働人口が減るものの、製造業や事務職では機械化がさらに進み、求人も減る。一方、機械が取って代わることのできない医療・福祉職はますますニーズが高まるのに、やりたがる人がいない。「需給のミスマッチはますます深刻化するでしょう」。