お金にまつわる失敗から立ち直った人ほど、お金と上手に付き合える可能性が高いって本当? “しくじり”からV字回復を遂げた読者4人に、お金との正しい付き合い方を学びます。

貯蓄の目的が見つかると「しくじり」から脱出しやすい

 金遣いの荒い彼に貢いだり、クレジットカードで散財したり、オンラインゲームにのめり込んだり……。お金の使い方で失敗をした経験を持つ人は少なくない。

 実は「“しくじり”から立ち直った経験がある人ほど、上手にお金と付き合うことができます」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの藤川太さん。

 「過去の自分を反面教師にして、『あの頃には戻りたくない』と強く思うことができれば、同じ失敗を繰り返すことが少なくなります。また、借金をコツコツ返済するなどの経験を通じて、お金を計画的に使う習慣が身に付きます」。

 とはいえ、しくじった状態から立ち直るのは簡単ではない。上手にお金を使えるようになるために、まずすべきことは何?

 「最も効果的なのは、自分が何にお金を使うと幸せ感を得られるのか、そのためにいくら貯蓄すべきなのかを明確にすることです」。今回紹介する「しくじり先生」たちも、貯める・使う目的がハッキリして家計を立て直せた例は少なくない。

お金のどん底から“V字回復”できる人の3つの共通点

1)「正しくお金を使う」ことの心地よさを実感できる
「無駄遣いが減り、手持ちのお金でやりくりできるようになると、気持ちがいいと感じるはず。この感覚を持つことができた人ほど、しくじりから上手に立ち直ることができます」。

2)「あの頃には戻らない」と強く思うことができる
「ダメだった頃の自分に嫌悪感を抱いている人は、『同じ過ちを繰り返さない』と強く思うことができます。また、しくじりから立ち直ることで自信が芽生え、心も強くなります」。

3)返済計画を守ることで貯まる習慣を持てる
「マイナスの家計を見直し、返済計画を守りながら限られた予算内でやりくりする習慣が身に付くと、借金を完済した後にどんどん貯蓄ができるようになります」。

 お金に限らず、“ダメだった自分”から卒業できたという経験は自信をもたらしてくれる。「どうせ貯蓄もできないし……」などと諦める前に、読者のエピソードを参考にしつつ、マネー美人への一歩を踏み出そう。