既婚・子供あり

子供へのお金がどんどん膨らんで「自分のための出費」が激減。出産後は子供関連の出費が予想以上にかさみがち。「家計費の分担でもめないためには、夫婦の財布は1つにして、子供への支出を見える化しましょう」。夫婦の月収の10~15%は貯蓄と投資を続けられる家計管理も必要だ。

出産後に減ったお金

1. 夫とのデート代…63%
2. 自分の服飾費…62%
3. 自分の美容費…57%
4. スキルアップ費…54%
5. デート代以外の交際費…43%
(複数回答)

出産後に増えたお金

1. 子供の服飾費…85%
2. 子供の保育園代…74%
3. 食費…73%
4. 水道・光熱費…70%
5. 子供の塾や習い事代費…63%
(複数回答)

自分にかけるお金を削り、子供がらみの出費が激増。子供への支出は見える化しよう。

子育て人生 4つの心得

1. 子供ができたら家計の財布は1つにする。夫婦共用の口座を作り、家族の出費はそこから出す。支出が明確になり、貯蓄の目標も立てやすくなる。

2. 「子供が小さいときは赤字でも仕方ない」とは思わない。子育てで出費が増えても赤字は避けたい。「負担が最大になる大学の費用に備えて少しずつ貯めましょう」。

3. 子供の費用を「聖域」にしない。子供の習い事や受験には惜しみなく出費しがちだが、「自分たちの老後のために貯蓄は必ず確保して」。

4. 毎月の積み立て額を減らしてでも投資を続ける。投信の積み立ては長く続けるほど大きく増える。積み立て額を減らしてでも、途切らせず続けよう。

この人に聞きました
畠中雅子
畠中雅子さん
ファイナンシャルプランナー
雑誌、新聞などに連載を持つほか、講演、個人のマネー相談などを行う。教育資金や住宅資金、老後資金などのアドバイスを得意とする。3児の母。近著は『知らないと絶対にソンをするお金の話』(辰巳出版)。著書は60冊を超える。

取材・文/藤川明日香

日経WOMAN2016年3月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。
15年12月に公式サイト上で実施。549人(平均年齢38.6歳)から回答を得た。