仕事や人間関係で日々ストレスがいっぱい、鬱々とした気分が続く…そんな人は、深い睡眠が取れていない夜が多いのでは? きちんと熟睡する方法を身に付けるだけで、心がみるみる軽くなるはず!

深い睡眠が足りないとストレスが増えていく

 「睡眠はストレスを解消する大きな役割を担っています」。こう話すのは、睡眠指導を通して患者の健康状態を回復させている作業療法士の菅原洋平さん。「睡眠不足になると脳の扁桃体が活発化し、ささいなことで恐怖や不安を感じるようになる。鬱症状を訴える人の睡眠の質を改善させるだけで、抗鬱薬をゼロにできることもあります」

 睡眠を一定時間取っていても、眠りが浅いとストレスは減りにくい。「深い睡眠を取るために劇的な効果を上げるのが、起床後1時間以内に朝日を浴びること。窓辺やベランダで数分過ごすだけで、睡眠をつかさどるホルモンのメラトニンが減って脳が目覚め、夜にはメラトニンが増えて熟睡できるリズムが生まれる。ストレスも感じにくくなります」

ストレスが消える眠り方○と×

Q 夜、なかなか眠くならないなら?

マッサージでカラダをほぐす
朝1分、ベランダに出る

朝日を浴びるだけで夜、眠れるように
「目覚めて1時間以内に日の光を浴びるだけで生体リズムが整い、夜は自然に眠気を感じて深く眠れます」(菅原さん)。朝はベランダに1分出るか、窓から1m以内の場所で5分過ごすことを意識しよう
Q 寒くて眠れないときは?

× 電気毛布で温かくして寝る
寝る直前まで寝床に湯たんぽを入れておく

体温が下がるリズムを妨げない
人は体温が下がっていく過程で深く眠れるが、電気毛布やこたつで寝ると体温の低下が妨げられてしまう。「寝床を湯たんぽで温めておき、寝る直前に出せば自然に寝床の温度が下がり、眠りやすいです」