前回の「美肌を遠ざける やってはいけない入浴法」では、美肌にとって、お風呂に入ることのメリットとリスクがあることをご紹介しました。今回は、先週に引き続き、やってはいけない入浴法の後半をご紹介します。
やってはいけない入浴法
前回の記事で紹介した「やってはいけない入浴法」はこの二つ。
1.全身を毎日石けんで洗う
→肌荒れ、くすみ、乾燥の原因に
2.肌がふやけるほど長くつかる
→乾燥肌の原因に
3.髪や体を乾かすのに10分以上かける
→乾燥肌の原因に
お風呂上がりは水分が肌に残っているため肌がしっとりしているが、「それは一時的なもので、10分もすると肌の水分量は入浴前と同じレベルまで戻る」と漆畑院長。浴室から出て、髪や体をふいて乾かして……という流れをゆっくり行っている間に、肌の乾燥がどんどん進んでしまうというわけだ。
温泉療法専門医である東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授は「湿気がある浴室にいるうちに、手早く保湿効果のあるものを塗るといい」とアドバイスをする。湯船から上がったらタオルで水分をふき取り、セラミドなど保湿成分を含む化粧水や乳液で潤いを閉じ込めよう。
入浴後にオイルなどを使ってゆっくりマッサージをしたい場合でも、「脱衣所で化粧水だけでも塗ってから移動して行うのがいい」(早坂教授)。
入浴後20〜30分で入浴前よりも肌が乾く
室温20℃、湿度45%の室内で計測されたデータ。入浴直後は肌の水分量が高いが、その後急速に肌の水分量が低下し、入浴後20分を過ぎると入浴前よりも乾いた状態に。(データ:ライオン)
さらに美肌になるポイント
ドライヤーは低温で。顔に当てないように使用。肌の乾燥を進めないためには、「ドライヤーの温度は低めにして、風が顔や体にできるだけ当たらないようにして」(慶田院長)。