あずきとあずきに似た豆の違い、知ってる?

あずきとあずきに似た豆の違い、知ってる?
あずきとあずきに似た豆の違い、知ってる?

1. 小粒で皮が薄い「あずき」

 マメ科ササゲ属のアズキ種。粒の直径が4.2mm~5.5mm未満のものが「普通あずき」として流通する。皮が薄く、水で戻す必要がない。主にこしあんや粒あんに利用される。

2. 大粒種のあずき「大納言」

 あずきと同じ種で、粒の直径が5.5mm以上のものを「大納言」と呼ぶ。100g当たりのポリフェノール量は小粒のあずきより少ない。甘納豆や小倉あんなどに利用される。

3. 関東の赤飯はこれ「ささげ」

 マメ科ササゲ属のササゲ種で、あずきに比べて皮が破れにくい。武家文化の残る関東では、豆の皮が破れるのを切腹に通じると考えてあずきを嫌い、赤飯にはささげを用いた。

4. 大粒で全く別物「金時豆」

 見た目は大納言に似ているが、マメ科インゲン属のインゲンマメ種。ポリフェノールの中でもアントシアニンを多く含む。米国でよく食べられるレッドキドニーも同じ種。

この人に聞きました
加藤淳
加藤淳さん
北海道立総合研究機構 農業研究本部 道南農業試験場 場長
帯広畜産大学大学院修士課程を修了。あずき博士として機能性研究に取り組む一方、講演活動などで豆の普及に注力。著書に『飲むだけでぐんぐんやせる!あずき水ダイエット』(宝島社)、『小豆の力』(キクロス出版)、『あずき博士が教える「あずき」のチカラはこんなにすごい!』(ロングセラーズ)など。

取材・文/松岡真理 写真/鈴木正美 スタイリング/朴 玲愛

日経ヘルス2016年8月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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