ダイエット効果の主役はあずきに含まれるポリフェノール

あずきポリフェノールは体脂肪をためにくくする

 あずきポリフェノールは、脂肪の吸収を妨ぎ、体脂肪の原料となる血中中性脂肪の値を低下させる。また、あずきに含まれるルチンやケルセチンに、脂肪細胞の中に脂肪滴がたまるのを防ぐ働きがあるという報告も。

あずき水は血中中性脂肪値を低下させる
※グラフは飲用前の値を100としたときの相対値
※グラフは飲用前の値を100としたときの相対値

 20~60代の男女32人が、ポリフェノール315mgを含むあずき煮汁飲料を4週間飲んだ。飲用前に血中中性脂肪値が高かった群は、4週目で飲用前に比べて中性脂肪値が低下した。(データ:北海道立農業試験場集報;91,23-29,2007)

あずきポリフェノールがマウスの体重増加を抑えた

 マウスを2群に分け、高脂肪食とあずきポリフェノールまたは水を7週間与えた。ポリフェノール群では水群に比べて糞便に排泄される脂肪量が多く、体重の増加が抑えられた。(データ:日本食品科学工学会誌;54,5,229-232,2007)

あずきポリフェノールは糖の吸収を抑える

 あずきポリフェノールは、腸の中で糖を分解する酵素、αグルコシダーゼの働きを抑えることで、糖を吸収しにくくする。その結果、食後の血糖値の上昇がゆるやかになり、脂肪がつきにくくなる。

※グラフは空腹時の値を100としたときの相対値
※グラフは空腹時の値を100としたときの相対値

 50~60代の女性13人で、ポリフェノール333.5mgを含むあずき煮汁飲料または白湯を飲み、5分後にご飯を食べたあとの血糖値の変化を調べた。煮汁飲料では白湯に比べ、血糖値の上昇がゆるやかだった。(データ:平成21年度 北海道農業研究成果情報より)

【ほかにも】あずき水に溶け出したサポニンやビタミンB1がダイエットをサポート

 あずきを煮ると、ポリフェノール以外にも、糖質などの代謝に欠かせないビタミンB1、利尿作用のあるサポニンやカリウムも溶け出してくる。むくみが気になる人にもお薦めだ。

※上の研究でダイエット効果が確かめられているのは「あずき」のみ。