前回記事「1日3杯のコーヒーがダイエット&美容に効く」では、コーヒー博士である薬学博士の岡希太郎さんにお聞きしたコーヒーの健康効果について紹介しました。今回はコーヒートリビアからドリップコーヒーの淹れ方、コーヒー生活を充実させるコーヒープラスαのレシピを紹介します
いまよりもっとおいしくコーヒーを飲みたい
街にはコーヒー専門店が増え、コンビニでもレギュラーコーヒーが手に入るようになり、缶コーヒーの種類も多種多様に。外出先でも手軽に買えるコーヒーの目からウロコの話をピックアップ。
1. コーヒーの成分は淹れ方や浅煎り・深煎りで異なる
コーヒーの有効成分であるクロロゲン酸が豊富なのは浅煎りの豆。ニコチン酸、NMPが豊富なのは深煎りの豆。それを1:1でブレンドして挽き、ペーパードリップで淹れることで、健康効果が十分に引き出される。
2. ダイエットを考えるなら朝に飲むのがお薦め
カフェインとクロロゲン酸という2つの成分が脂肪の燃焼効率を上げる。ダイエット効果を得たいなら、目覚めた後、朝食の前に飲むのが効果的。「空腹感がある程度満たされ、食べ過ぎを防ぐことができ、脂肪も燃焼される」(岡さん)。
3. コーヒーオイルは毒になる可能性も
コーヒー抽出液の表面に浮かぶ油分には、カフェストールとカーウェオールという、コレステロールを上昇させる成分が含まれる。ペーパーフィルターを使い、できるだけドリップ式で淹れ、この成分を除去したほうが体にはよさそう。
4. コーヒーを飲んで頭痛がしたり具合が悪くなる人がいる
カフェインには血管を収縮させる作用があり、「日本人にはカフェインそのものが片頭痛や動悸の原因となる、カフェイン不耐性の人が、4人に1人はいるとの報告がある」(岡さん)。こうした症状が出るなら、無理に飲まないこと。
5. コーヒーに注意すべき人は妊婦・授乳婦
妊娠・授乳中にカフェインを摂取すると、胎盤や母乳を通じて母親と同じ濃度のカフェインが、赤ちゃんに与えられることに。1日のカフェイン量が200mg(コーヒー1~2杯)以下を目安に、過剰摂取に注意を。
コーヒーのカフェインとポリフェノール含有量
浅煎り豆と深煎り豆ではカフェインは同量。ポリフェノールの量は、深煎り豆が最も少ない。数値だけを比較した場合、2つの有効成分の含有量は浅煎り豆が一番多い。