コーヒーの主な有効成分は4つ

カフェイン

 目覚めを促す覚醒作用のほか、利尿作用や短期的記憶力の向上、計算速度を速めるなど、作業時間を持続させる効果がある。また、最近の研究では運動前にコーヒーを飲むことで脂肪燃焼を促進するという報告があり、ダイエット効果も期待できる。
コーヒー(10g)1杯分(100ml)100mg

ポリフェノール

 コーヒー豆にはポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が多く含まれる。クロロゲン酸は小腸と肝臓で代謝され、半分以上がフェルラ酸という成分に変化。これが血中に移行し、血管内で血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにする。体脂肪燃焼を促す作用もある。
コーヒー(10g、浅煎り)1杯分(100ml)200mg

ニコチン酸

 コーヒー豆に含まれるトリゴネリンは、焙煎されると、脂質異常症や動脈硬化の予防に役立つニコチン酸に変化する。血中の遊離脂肪酸の濃度を下げる、ストレスを和らげる作用がある。ニコチン酸とよく似た成分がコーヒーの香りにも含まれる。

NMP(N-メチルピリジニウムイオン)

 トリゴネリンが焙煎により、ニコチン酸のほかに、NMPというもう一つの物質にも変化する。ニコチン酸と同様、副交感神経を刺激してリラックス効果を高めたり、強い抗酸化作用で発がん性物質を解毒したりする。

コーヒーを効かせる飲み方は→1日3~4杯(コーヒーポリフェノール 500mg/日)

 効果のあるポリフェノール量に換算すると3~4杯が効果的な量。5杯以上飲む人は逆に心臓疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患のリスクが上がるという報告があるので、飲み過ぎには注意して。