いつでもどこでも手軽に飲めるコーヒー。普段から何気なく飲んでいるコーヒーは、近年、さまざまな健康効果を持つ飲み物として注目を集めています。体の中から健康になる、コーヒーの“効く飲み方”をご紹介しましょう

 コーヒーが歴史に登場したのは9世紀ごろのエチオピア。今では世界各国で飲まれている嗜好品飲料だ。

 近年は、このコーヒーの“健康効果”が注目されている。これまで、脂肪燃焼効果、血液をサラサラにする、脂肪肝などの肝臓障害の抑制といった数々の報告がされている。昨年も「コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて、心臓病や脳卒中といった循環器疾患の死亡リスクが低い」という報告(※後述)が発表され、話題を呼んだ。

 “コーヒー博士”こと薬学博士の岡希太郎さんは、「コーヒーの主な有効成分は、目覚めさせる作用と抗炎症作用があるカフェイン、抗酸化・脂肪燃焼作用のあるクロロゲン酸などのポリフェノールの2つ。ほかにも、ニコチン酸、NMPなどの有効成分が多く含まれている。これらが複合的に働き、体の中で影響を及ぼすと考えられている」と話す。

 こうした健康効果を得るために、岡さんが薦める量は、「1日に3~4杯がベスト。ポリフェノールやカフェインが十分にとれ、飲み過ぎによる障害もない量です」(岡さん)。また、基本的にブラックで飲むのがお薦めだ。

 飲み過ぎには注意しつつ、コーヒーを楽しもう。