自分をバージョンアップさせる手帳の使い方

会場は満席。来場した皆さんは、真剣に耳を傾けていました 提供/天狼院書店
会場は満席。来場した皆さんは、真剣に耳を傾けていました 提供/天狼院書店

 最後はまとめとして「自分をバージョンアップさせたい」人へのメッセージを、それぞれが語りました。

 はあちゅうさんは中高生の頃、「こうなりたい」「この服が欲しい」と思った雑誌の切り抜きをスクラップブックに貼り、ビジョンノートのようなものを作っていたそう。今はアプリの「Pinterest」が同じ役割を果たしています。未来に向けた「will」を描くものとして使っているといいます。

 「デジタルもいろいろなものが進化しているので、『これはデジタル、これは紙』というように、いろいろと試して落ち着くのがいいと思っています」(はあちゅうさん)

 池田さんは、手帳で夢をかなえるときに、湧いたイメージをどうやって実現に結び付けるかが大切だと語ります。

 「私はよく、『妄想した後に5W2Hをしましょう』と言っています。5W1Hはビジネスでも使いますが、2つの「H」はHowとHow muchのことです。それを実現するにはいくらかかるのか、妄想を理論的に落とし込むことで、目の前の夢がかなうように加速化すると思います」(池田さん)

 お二人それぞれが手帳の活用法や、手帳を使って夢をかなえる方法を語った本イベント。自分に合った手帳の活用法を見つけることが、手帳を自分の将来に向けて生かす第一歩となりそうです。

聞き手・文/飯田樹

プロフィール
はあちゅう
はあちゅう
作家、ブロガー。1986年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。在学中にブログを使って「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、カリスマ女子大生ブロガーとして活躍。電通、トレンダーズを経てフリーに転身。月額課金制個人マガジン「月刊はあちゅう」、「小さな野心を手帳で叶えるオンラインサロン」などを運営。著書に「とにかくウツなOLの、人生を変える1か月」(KADOKAWA)、「言葉を使いこなして人生を変える」(大和書房)など。

池田千恵
池田千恵(いけだ・ちえ)
株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。