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右脳が動く、画期的で刺激的なコーチングゲームを体験

2016年3月9日

カラフルな写真で思考力を養う「Points of You」

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 自分の脳内に潜在的に眠っている考えを引き出して、言語化するスキルを養うコーチング。近年、人材開発のツールとして注目されています。

 コーチング手法にもいろいろありますが、カラフルな写真を使った画期的なコーチングゲームがあると聞き、編集部員が体験してきました。普段、左脳ばかりを使っているような生活をしていますが、右脳が大いに刺激されるのを感じてきました。

 今回体験したのは、「ポインツ・オブ・ユー(Points of You)」というコーチングゲーム。これは、2006年にイスラエルのコーチング専門家によって開発された能力開発ツールで、ノーベル賞受賞者の約4割を占めるユダヤ人、その叡智を生み出したユダヤ教育の思想が垣間見れるものです。

 現在は147カ国で展開されており、IKEAやGoogle、シルク・ド・ソレイユ、インテル、カルヴァン・クラインなど多くの企業でも採用されているのだとか。個人のコーチングをはじめ、企業のチームビルディングや新規事業開発、リーダーシップ育成など、様々な場面でPoints of Youが活用されています。

 Points of Youは、様々な情景を撮影した写真と言葉が印刷された、65枚のカードで構成されています。その写真を見ながら、「ここはどういう場所だろう」「側には誰がいるのだろう」「見えない場所では何が起こっているのだろう」などと、イマジネーションを膨らませることによって右脳を活性化し、「自己開示」を促します。

カラフルなカードで想像力をフル回転

 Points of Youを使ったコーチングゲームを体験してみました。まずは脳を動かす練習から。説明してくれたのは、Points of You認定ビジネストレーナー講座のスーパーバイザーを務めるKronika代表の星山裕子さんです。

 机の上に65枚のカードをランダムに並べ、その中から気になるカードを選びます。あまり深く考えず、その日の気分で大丈夫だそう。

 カードを選んだら、そのカードを使って自己紹介をしてみます。自己紹介は、写真に写っている対象物や情景、色、描かれているキャプションなどを、自分に引き寄せながら多少こじつけでも構わないので、言葉にしていきます。内容は具体的であっても、比喩的でも構いません。

 例えばスイカの写真のカードを選んだら、何を語ればよいでしょうか。

 今回は、こんなふうに言語化してみました――「自分には、取り除かなければならない種があります。目に見えているものと、目に見えていないものが存在します」

 プレーヤー自身の状況について、スイカの実の表に出ている種と奥底に隠れている種を比喩にして言語化した結果です。もちろん、これは一例です。

 この発言に対して、ほかの人が気づいたことや疑問に思ったことを、自由に質問していきます。プレーヤーは、その質問に対して、あれこれ考えながら、答えていきます。しばらく問いと答えのコミュニケーションが続きます。

 すると不思議なことに、プレーヤーは自分の中で何となくモヤモヤと考えていたことが、「写真」というトリガーによってスルスルと引き出され、気がつけば「自己開示」を始めていました。

 投げかけられた質問が意表を突いたものであればあるほど、自分では見落としていた「本質」の部分にスポットを当てられたような気持ちになるのです。

 星山さんは語ります。「人間の視界は限られていて、真後ろにあるものは見えません。見えていない部分が実はとても多いのです。

 そこで、見えている部分に対して、一滴ドロップ(=質問)すると、その人は“思考を加速”させていきます。見えていない部分に一滴ドロップ(質問)すると、その人に“気づき”を促していきます」

 先ほどのスイカの写真のケースで言えば、「自分には取り除かなければならない種がある」と語ったプレーヤーに対して、「最後にスイカを食べたのはいつですか?」というような、脈略のない質問をしてみます。すると、思考は写真のスイカや種から離れ、「そういえば昨年の6月に、おじいちゃん家に行った時に食べたな」という具合に、過去の情景を全て紐づけて思い出していきます。

 「それが“右脳を刺激している”ということ。そのときの声や匂い、暑かったのか寒かったのか、そんなことまで全て右脳は格納していて、それを引き出すことで“気づき”につながるのです」(星山さん)

 これだけでも、ずいぶんと右脳が動いている実感がします。あたかも脳の体操をしている感じです。最初は言葉をひねり出すのに苦労していましたが、次第に気持ち良くなってきました。

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