お金に対する「三つの意識」

(1)お金を「使わない」のではなく、「使い方を変える」

 「貯金を始めよう」と思うと、ちょっとブルーな気持ちになるという人、多いのではないでしょうか。それはなぜか? 

 「貯金をする=お金が使えない」と思っているからです。

 もちろん、お金を貯めるということは、その分、お金を使わないということではあるのですが、大切なのは「○○○円節約した」ということではありません。

 意識してほしいのは、お金の使い方です。

 貯金をするためにお金を使わないのではなく、貯金ができるようなお金の使い方に変えるのです。

 自分にとって有意義なお金の使い方を見つけていきましょう。

(2)継続が力になる

 自分のお金の使い方を見直すと、当然、改善すべき点が見えてきます。毎月の食費はいくらにしよう、月々、いくら貯金しようと目標も定まってくるでしょう。数値目標をもつことはとても大事です。

 でも、だからといってその数字にばかり縛られてしまうと、多くの人は挫折します。最初に立てた目標よりも、お金を使ってしまった、貯金できなかったというとき、「もうダメだ」と諦めてしまうのです。

 でも、どんなにしっかり貯金できる人でも、ときにはムダ遣いをしてしまうこともあります。たとえば、イベントの多い年末年始は自然と出費が多くなるものですし、お子さんがいる家庭はとくに、夏休みの時期は、水道光熱費や食費、レジャー費用などがかかるでしょう。

 そういうときは、「そんなときもあるさ」「来月また頑張ろう」と思えばいいのです。

 大切なのはとにかく続けること。1円単位で目標を達成しようと神経質になって、ストレスをためてしまうよりも、たまに目標に届かなくてもいいから、貯金生活を続けることが、貯金を増やす近道なのです。

(3)貯金は「自分への投資」と考えよう

 コミックのなかでもありましたが、貯金というと「守りに入ること」というイメージがあるかもしれません。

 しかし実はそうではありません。

 貯金は、将来のあなたに対する投資です。

 何か新しいことが始めたいと思ったとき、新しい場所で人生を送りたいと思ったとき、「お金がないから……」と諦めなければならないとしたら……。

 あなたの人生がより幸せになるチャンスをつぶすことになります。

 でも貯金があれば、まずは、自分の可能性を試すチャレンジができます。貯金は、いつでもあなたが、あなたらしく生きるための投資なのです。

マンガ/桜こずえ、文/横山光昭


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