洗うときのコツ
お弁当箱の洗い残し 角形は要注意
さまざまな形や機能が楽しめるお弁当箱、実は角形は汚れが落ちにくいのだとか。
「丸と角形のお弁当箱で洗いやすさを比べてみたところ、丸いお弁当箱はさっとなでるように洗っただけで簡単に汚れが落ちましたが、角形は四隅に汚れが残ってしまいました。四隅にスポンジの角を合わせて丁寧に洗いましょう。ただ、汚れが落ちないからといって、スポンジのザラザラした硬い面でゴシゴシこするのはNG。お弁当箱に傷がつき、そこに汚れが入り込んだり、ニオイが付きやすくなってしまいます」(杉本さん)
「また、お弁当箱の蓋の溝や、保温・保冷機能が付いたお弁当箱のパッキン部分もきちんと洗って乾燥を」(杉本さん)
1日使った水筒もできるだけ早く洗う
オフィスでは、保温の出来る水筒を使っている人も多いのでは?
「水筒は蓋、パッキンを取り外し、柔らかいスポンジで洗い乾燥させます。パッキンを付けたままにしておくと、汚れやカビが付きやすくなります。またボトルの奥も丁寧に洗い、茶渋や汚れが落ちない場合は、水筒などに使える酸素系漂白剤を使いましょう。暑くなってくると残菜が腐りやすいので、お弁当箱や水筒はできだけ『早く』洗うと、汚れやニオイを落としやすくなりますよ」(杉本さん)
・角形のお弁当箱は四隅にスポンジの角を合わせて丁寧に洗う
・パッキン部分も取りはずし、柔らかいスポンジで洗い、よく乾燥させる
・残菜が腐りやすいので、できるだけ早く洗う
ますます暑くなるこれからの時期、いつもより丁寧な手洗い・調理器具除菌を心掛けて食中毒を防ぎましょう!
次回は、傷みにくいおかずを作るコツなど「夏のお弁当の調理編」(7月12日公開予定)について、ご紹介します。
■東京都健康安全研究センター 小川正さん、小澤悠作さん
■ライオン 快適生活研究所 杉本美穂さん
■ミツカン広報部 高市敦子さん
文/三浦香代子 説明写真/ライオン イメージ写真/PIXTA