「私は大丈夫」と思っていても、意外に抜け穴だらけなスマホのセキュリティー。実際に読者の中にも、知らないうちに個人情報が流出し被害に遭ってしまった人がいました。そこで今回は、警視庁サイバーセキュリティ対策本部を訪問し、スマホの防犯方法について詳しく聞いてみました。自分の身を守るには、一体どのような対策をすればよいのでしょうか?

【調査概要】
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査機関:2018年4月2日(月)~4月22日(日)
◎有効回答者数:283人

無料Wi-Fi 約8割が利用経験あり

 東京オリンピックに向けて、駅や空港、カフェやコンビニなどで、誰でも簡単に利用できるWi-Fiスポットが増えています。通信料がかからず便利ですが、使い方によっては個人情報が流出してしまう危険性があります。そこでまずは、不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiを使ったことがあるかを読者に聞きました。

不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiを使ったことがありますか?
不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiを使ったことがありますか?

 「ある」と答えたのは202人で78%を占めました。「利用したことはない」と答えたのは56人。たった22%という結果になりました。約8割の読者が無料Wi-Fiを利用しているようです。

 続いて、前の質問で「ある」と答えた人にWi-Fiにつないでどんなことをしたのかを聞きました。

Wi-Fiにつないでどんなことをしましたか?
Wi-Fiにつないでどんなことをしましたか?

 最も多かったのは「ニュースサイトなどを閲覧した」で144票、その他、「SNSなど発信、閲覧した」(106票)、「地図を見た」(89票)、「個人利用のメールで送受信をした」(58票)、「オンラインゲームをした」(30票)、「動画サイトを閲覧した」(29票)、「ショッピングをした」(16票)と続きました。中には「会社で利用しているメールで送受信をした」という回答もあり、無料Wi-Fiの通信上で機密情報のやり取りをしている人もいることが分かりました。

 一方、海外の駅や空港、ホテルやカフェなどにある不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiの使用経験を聞くと、半数を超える55%の人が「利用したことはない」と回答しました。

海外で、不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiを利用したことはありますか?
海外で、不特定多数の人が利用できる無料Wi-Fiを利用したことはありますか?

 また、海外で無料Wi-Fiにつないだときに、クレジットカードの番号や、自身の住所、誕生日などの個人情報を入力したことがあるかどうかを聞くと、86%の人が「ない」と答えました。

海外で無料Wi-Fiにつないだとき、個人情報を入力したことがありますか?
海外で無料Wi-Fiにつないだとき、個人情報を入力したことがありますか?

 海外では無料Wi-Fiに接続せず、個人情報も入力しない人が多いものの、国内では手軽に利用している人が多いようです。国内の無料Wi-Fiは本当に安全なのでしょうか?