ダメ出しを受け入れたその先に年下夫との出会い

 結婚したいと思うとまず相手探しを頑張りたくなるものですが、まずは自分自身を磨くことを楽しんでみようと思ったんです。それに、「大会」と名付けることで自分が主人公になり、やる気が沸いて前向きな気持ちになりました。ルールは一つ、「他人の意見を素直に聞き入れて、実践すること」。

 「遠慮なく教えて。私、どんなところ変えるべきだと思う?」と友達に聞いてみると、結構出てくると思いますよ。「髪の毛をもうちょっと明るい茶色にしてみたら?」「お化粧をもうちょっとナチュラルにしたほうがいい」「パンツスーツよりスカートのほうが似合う」「メガネをコンタクトに変えてみたら?」などなど。

 ポイントは、「え?」と疑いたくなる提案に対しても、一度は素直に受け入れて試してみることです! 「私はこれでいいねん」と突っぱねてしまったら、それ以上の発展はありません。

 私の場合ですか? インテリアやファッション、メイクを変えました。インテリアコーディネーターの友人を部屋に呼んで意見を聞いたら、「暗い色ばかりで全然ダメ。もっときれいな白い家具を取り入れて、鈴木京香さんが住んでそうな部屋を目指しなさい!」と喝を入れられました。

 お化粧に詳しい友人にメイクボックスを見てもらったときには、気に入っていたラメのアイシャドウを捨てられました。「そこそこ高かったし、まだ2回しか使ってないのに!」と反発したら、「この色もう古いねん。それに、こんなキラキラ、20代にしか似合わん。不細工になっていいなら塗っていいよ」と関西人らしい愛ある突き放し。

「結構、ズバズバ言ってもらいました!」
「結構、ズバズバ言ってもらいました!」

 そんなふうにワイワイやっていたら、なんだか楽しくなって。結婚相手を探す以前の自分磨きに夢中になっていたら、ふと出会いがあって、トントン拍子で結婚することに。出会った当時、夫は31歳。はい、一回り下です。自分でもビックリ! でした。

――人の話を素直に聞くことで、幸せな結婚も手に入れるとは。とても勇気づけられるエピソードです。最後に、働く女性が20代、30代でやっておくべきことは何か、アドバイスをお願いします。

 20代後半~30代の時期というのは、新たな仕事を任されたり、急に肩書きが付いたりとステップアップの転機を迎える頃ですよね。

 私がそうだったように、怒られながらもキャリアの勝負をかけていくとき。だからストレスも多いと思います。人間関係であつれきが生じたり、仕事が思うようにうまくいかなかったりと、女のアラサーって本当にいろいろありますよね。

 そんなときに大事にしていただきたいのが、一人で殻に閉じこもらずに、素直に周りの人の助言を聞こうとする姿勢です。人の話をちゃんと聞こうとしてさえいれば、必ず、自分のことを理解してくれる仲間がどこかに見つかるはずなんです。