25歳で女性に特化した人材コンサルティング会社を起業して以来、常に働き女子を支え、叱咤激励を持って恋愛アドバイスも行う“軍師”的存在として絶大な支持を誇る川崎貴子さん。そんな川崎さんに「2016年、働く女性の事件簿」として、日経ウーマン読者の関心度が高かったニュースを斬りまくってもらいました。後編となる本稿では、あの炎上CMから労働問題まで、硬軟織り交ぜて語っていただきます!

前編はこちら:「川崎貴子が斬る2016年事件簿 あの不倫から高畑淳子まで」

資生堂の化粧品CMが「セクハラ」の訴え受け炎上

川崎貴子さん
川崎貴子さん

「とっとと“女子”から卒業しましょう」

 放送差し止めになったCMは、「25歳になったら“女の子”じゃない」「かわいいから卒業せよ」みたいな内容だったんですよね。

 たしかに25歳はもう女子じゃないし、そこにしがみついているとロクなことないんで、とっとと“大人の女”になっちゃいましょうよと私も常日頃から言っています。

 ただこのCMの表現はちょっと脅迫めいているから、もっとポジティブな言い方をすればよかったのでは…。そもそも女性って、年齢によってカテゴライズされがち。誰もがぼんやりと感じているその苦しさを刺激してしまったのではないでしょうか。