ネットニュース編集者として、大きな注目を浴びる中川淳一郎さん。大学卒業後は博報堂に就職しながらも、4年でサラリーマン生活に見切りをつけ無職に。年収60万円からネットニュース編集の仕事を機に飛躍。今年5月末『仕事に能力は関係ない。27歳無職からの大逆転仕事術』(KADOKAWA)を上梓。その怒涛の仕事人生についてと、もし事務職OLがフリーランスを目指すならどうすればいいのか……?その心得を伺った。

フリーランスになった理由は

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)さん
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)さん

 オレが会社を辞めようと思ったのは、イヤな会社にいるよりマシな人生を送りたい。そう思ったからだ。

 満員の通勤電車がイヤだ。会社とは、自分がイヤな人を出世させる場所である――。会社員でいることで嫌なことはたくさんあった。「クソ上司と会いたくない」、フリーランス(以下フリー)になる理由は、そんなことでいいんだと思う。「このクソ野郎さえいなければ、私の人生幸せだ」でいい。どんなに上司がイヤでも、落とし穴を掘ってそこに落として痛めつけてやる、なんてことできないわけでしょ。人生は自分自身が動かなければ変わらない。

 昔、同級生にXってヤツがいたの。小学校のときはずっと別のクラスで、悪評は聞いていた。そして、Xと同じ中学校に進学することになった。中1ではクラスが別だったんだけど、中2に上がる時、そろそろ同じクラスになる頃だと感じて、1年の3月に呪いの勉強をしたんだ。魔女とかの本を読んでさ。それで、引っ越してくれ、とか呪いをかけていた。だけど、結局、4月になったらXと同じクラスになってさ。他人任せはダメだって、その時学習したんだよね。

 人生を変えたいと思ったら、自分が変われば楽。すっごい楽なんだよね。