インスタの自撮り、たくさんしていい!
おかざき:私の好きなCMに中国資生堂のCMがあるんです。中国って一人っ子政策で子どもにかけられる期待が大きくて、受験も加熱しているでしょう。日本以上に女性がキャリアと結婚へのプレッシャーがあるんです。その中国資生堂のCMでは両親を公園へ連れていくと、そこにプロが撮った娘の「最高の一枚」の写真がポスターインスタレーションのようにディスプレーされているんですね。娘さんの「今私はすごく幸せです、ありがとう」というメッセージが書かれた写真が素晴らしくて、親も泣いてしまう。娘が自分で自分の幸せを肯定しているんですよ。すると、期待と違うなんてちょっと思っていた両親も納得するんです。「自分は幸せだ」と声に出してみることですよね。自分が奇麗だと思ったら、その瞬間を撮っておくのも大事ですよ。
中川:例えばインスタの自撮りだって、たくさんしていいですよね。「顔の向きがいつも同じ。自意識過剰」なんて揶揄(やゆ)する人もいるけれど、いいじゃないですか。人に褒められたときも、謙遜をやめて肯定から入るといいのに、と思います。
おかざき:真面目だから謙遜するんですよ。私、アホだから20歳の頃なんて根拠のない自信にあふれていましたよ(笑)。「このおじさん、今私とお話できてきっとうれしいに違いない」って、女の子はそれくらいたくましくていいんですよ。
中川:僕、女性に面と向かって「いやぁ……、何があろうとも女はエラい!」って言ったことがあるくらい、女性であるというだけで僕の中では真ん中より上の評価なんですよ。僕が一緒にサシ飲みするときの順位って、上から「いい女」「どうでもいい女」「好きな男」「どうでもいい男」の順番なんです。好きな男よりもどうでもいい女のほうが優先順位が高い。
おかざき:わー。ありがとうございます。
――幸せになるって、本当にその人の感じ方次第ですね。