できない理由を探すより、どうやるかを考えることに時間を使う

 働くことへのポジティブな情熱に従って20代、30代を駆け抜けてきた毛見さん。後に続く後輩たちへは「心に思い浮かんだ思いを大事にしてほしい」とエールを送る。

 「何かやりたいことがあっても、『自分には無理』『今はまだ早い』などと理由をつけて自分でつぶすことってありませんか。誰かに相談するときも否定してもらうことが前提で、「そうだよね、やっぱり無理だよね」って安心したりして。そんな風にできない理由を探すよりも、どうやってやるかということの方に時間をかけた方がずっといい。それが前に進む秘訣かなと思います。

 私自身、無意識のうちに抱いていた洋服への思いが今の仕事につながっているように、潜在意識のその奥にあるものが正解だと経験上思っています。今はITでほとんどのことが解決できる時代。情報も落ちているし、人脈もつくれます。やりたいことをかなえる勇気を持つことが、『ああ、楽しかった!』って思える人生につながるんじゃないでしょうか

文/谷口絵美 写真/鈴木愛子

大阪で開催の WOMAN EXPO 2016で毛見さんの話が聞ける!


「あきらめないで自分らしいキャリアをつかむ方法」


●日時:7月30日(土)15:00~15:45
●場所:ハービスHALL(大阪・梅田)
◆詳細・お申込みはこちら
http://woman-expo.com/osaka/session/session-detail?m=1&eid=15
◆詳細はこちらから ⇒ http://woman-expo.com/

【毛見純子さんインタビュー 全3回】
●第1回「『パリス・ヒルトンならどうする?』で妄想を実現した」
●第2回「『まず3人に電話』仮説と検証から生まれたワンピース」
●第3回「『エレガントは戦法』 服で女性の成功を支援する」

毛見純子(けみ・じゅんこ)

kay me代表兼リードデザイナー。大阪府出身。早稲田大学第一文学部卒業後、ベネッセコーポレーションに入社。5年間の営業職を経て、コンサルティング会社に転職する。プライスウォーターハウスクーパースで組織人事、ボストンコンサルティンググループで経営戦略のコンサルティングに携わる。2008年にマーケティング支援や新規事業開発支援を行う「maojian works」を設立。2011年、社内事業としてアパレルブランド「kay me」を立ち上げた。2015年、ロンドンに「kay me international」を設立し、販売を開始。同年、英国商業会議所主催の「2015アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2016年6月には、日本政策投資銀行(DBJ)第5回女性起業大賞を受賞。
「kay me」はオンラインショップのほか、銀座本店や梅田店、小田急新宿店などの直営店でも販売。
URL:http://www.kayme.jp