1982年の結成以来、派手なビジュアルと音楽性で、日本のロック界を常に牽引してきたX JAPAN。世界進出を果たしたその裏で、ボーカルの洗脳、バンドの解散、メンバーの死……と次々に試練が襲う。今回日経ウーマンオンラインは、X JAPANのリーダーであるYOSHIKIさんに「女子が抱える悩み」をぶつけてみました。どんな答えが聞けるでしょうか。

YOSHIKI

作詞家、作曲家、編曲家。X JAPANのリーダーであり、ドラムとピアノを担当。今までにアルバム・シングルを合わせ3000万枚を超える売上げを誇り、東京ドームを18回にわたりソールドアウトにした記録を持つ。バンドの人気は今、世界へと広がっており、多くの音楽ファンを熱狂させ続けている

 X JAPANを詳しく知らない人も、かつて小泉元首相が出演した自民党CMで流れていた美しいバラード曲「Forever Love」は、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 激しくも美しい楽曲の裏には、ボーカルの洗脳、バンドの解散、メンバーの死……と、ドラマチック過ぎる悲劇の連鎖がありました。その後バンドは再結成し、一度は解散で果たせなかった世界進出を実現させます。

 3月に公開された映画「WE ARE X」は、そんな彼らの光と影に密着したドキュメンタリー。この映画を通して、YOSHIKIさんが私たちに伝えたいことは何なのでしょうか。そして悩める女子たちの等身大の悩みをぶつけてみました。

空気読めない人だと思われたくないときはどうしたらいい?

 会社や友達同士の会話で、周りから浮かないように嫌われないように、本当の自分が出せないと悩む人も多いのではないでしょうか。日本人の特徴である「空気を読む」気質は、今同調圧力となって私たちにのし掛かってきています。

 長い髪を派手に染め、トサカのように逆立てた奇抜なビジュアルでデビューしたX JAPANも、周囲から異質な目で見られることが多かったはず。現在、海外で暮らすYOSHIKIさんは、そういった日本人の気質をどう見ているのでしょうか。

後で後悔するくらいなら、今言ってしまえ

質問には、とっても気さくに答えてくれました 写真/小野さやか
質問には、とっても気さくに答えてくれました 写真/小野さやか

 僕も日本人なので、そういうことはありますけどね。ただ、自分の思っていることを言わないことによって、どこかで後悔するタイミングが来ると思う。その時に嫌な気持ちになるくらいだったら、言ってしまったほうがいいんじゃないかな。

 逆に、自分が言いたいことを言えない環境にいるってことは、それ自体が良くないんじゃないか、って考えますね。

 もちろん、周りの人や環境によっても変わるけれど、自分が前向きな気持ちを持っていれば、周りにも良い人たちが集まってくると思うんですよね。ネガティブな気持ちでいると、ネガティブな人たちしか集まらない。

 ストレスはためていたら、いつか爆発してしまうから、僕だったら自分が言いたいことを言える環境に、自分から動いて持っていきますね。