元SMAPの3人は成功するのか?

「ネットメディアは全面的に彼らを応援しているようです」
「ネットメディアは全面的に彼らを応援しているようです」

 オレはSMAPには多少の思い出がある。いや、SMAPというよりはSMAPのファンかな。昨年9月のSMAPデビュー25周年の日、東京新聞の個人広告コーナーが、SMAPへの祝福メッセージで埋め尽くされて、その後も、メンバーの誕生日など節目ごとにこのコーナーがSMAPファンのメッセージで埋められたのだけど、実はこれ、東京新聞のこのコーナーの広告料金が安いという、オレのツイッターがきっかけという意見もある。J-CASTニュースではなぜか「仕掛け人」ということにされてしまった。まぁ、本当はファンの一途な思いがその現象を起こしただけなんだけど。

SMAP結成25周年で感謝の意見広告出そう、的ツイート見たが、さすがに新聞広告は高いよな。でも東京新聞、激安じゃねぇか! SMAPファンはここ使えば? → 「おめでとう」「記念日」あなたの想いが少額で新聞紙面に載ります。3行×3回500円

 こうツイートしたところ、それをすごくいっぱいリツイートしてくれて、感謝してくれるSMAPファンがたくさんいた。

 事務所を辞めた3人は、今、インターネットに活動の場を見いだしている。ここを足掛かりにメジャーな舞台に復帰するという戦略だろう。男性誌「GQ JAPAN」が、各分野で著しい活躍を見せた今年を代表する男を表彰する「GQ メン・オブ・ザ・イヤー 2017」に3人を選んだけど、テレビはみんなスルーした。反対にこれを取り上げたメディアは皆、ファンにいい人として扱われている。ネットメディアは全面的に彼らを応援していて、ネットを無視できる時代ではない以上、多分、3人はまたテレビでも活躍するだろう。

 でも、気を付けなきゃいけないこともある。彼らは来春公開の「クソ野郎と美しき世界」という映画を制作しているけど、作品がつまらなかったら、結局、彼らの面白さというのはテレビ局の制作能力があっての話だったんじゃないの? と言われてしまう。映画は動員数が目に見えるから、誰が見ても素晴らしい作品ならいいんだけど、ファンが無理やり面白いと言っているというような状況になったらよくない。成功したらその効果も大きいけど、もろ刃の剣だなと思った。

 彼らはインターネットテレビ局、AbemaTVの11月の生放送番組「72時間ホンネテレビ」に出演して大きな話題になった。AbemaTVは30代、40代の視聴者が多いんだけど、この番組をきっかけに10代、20代が見るようになった。AbemaTVでは、若者に人気の7人組のダンス&ボーカルグループ、GENERATIONS from EXILE TRIBEが全国の高校を訪問する「GENRATIONS高校TV」も人気で、10月からは地上波でも放映されることになった。