「女の壁」を乗り越えるには

カワイ 「女なのにこんないい仕事をして」と言われてしまうレベルじゃ、ダメです。男社会の中で女性は、目立つ存在です。「トークン」って言うんですけどね。

ニケ トークン?

カワイ そうです。自分はあまり目立たないと感じている女性でも、男社会では注目されます。トークンの一挙手一投足に、みんな注目するの。

男性社会に一人飛び込むと、どうしても目立ってしまう (C) PIXTA
男性社会に一人飛び込むと、どうしても目立ってしまう (C) PIXTA

 注目されるのは決して悪いことではない。男性社員が周りに名前を覚えてもらうのに苦労するのに、女性は簡単に名前を覚えてもらえる。男性社員が自分のやった仕事のフィードバックをもらうために、必死に周りにアピールするのに、女性はその必要がない。

 だから、「女なのにこんないい仕事をして」と言われるのは、周りが見てくれて評価されてのことだけど、それは「女」だからこそ相手にしてもらっています。それじゃ、まだ真の「仕事人」にはなっていません。

ニケ じゃ、どうすればいいんですか?

カワイ 「女性なのにこんないい仕事をして、すごい!」と評価される仕事をやり続ける。そうすればやがて何も言われなくなります。いい仕事をするのが当たり前になるまで、「すごい!」仕事をやり続ける。そうすれば、女の子扱いされることも激減します。自分で「女の壁」を超えればいいんです。

ニケ きえ~すご~イ! 薫さんって、ひょっとしてそうやって今まで生きてきたんですか?