今回は、「15歳の年の差婚をするも今は離婚を考えている」というワーキングマザーからの相談について考察します。その女性は、子どもの今後を理由に離婚をためらっているといいます。健康社会学者の河合薫さんとアラサー独身会社員のニケさんが出すアドバイスとは?

あるあるカイシャ事件簿Vol.36「尊敬できない夫、離婚したい」

 15歳の年の差で結婚しました。正直、かつての経済的な魅力が大きく、結婚したのですが、結婚当初に夫が取締役として勤めていた会社は今は倒産し、自分で始めた事業も失敗し、多額の借金を抱えている状態です。
 現在の生活は、私の貯金、育休手当などで何とかやりくりしています。こうなると、夫に対する尊敬や愛情はなくなり、離婚を考え始めています。しかし、11歳と1歳の子どもの今後も考えると離婚しないほうがいいのでしょうか。どうするのが最善の道なのか、本当に分からなくなっています。
(正社員 商社 総務 37歳)

カネの切れ目が縁の切れ目? (C)PIXTA
カネの切れ目が縁の切れ目? (C)PIXTA

ニケ カネの切れ目が縁の切れ目~ですよ。別れたほうがいいんじゃないですか。仕方がないじゃないですか。もう、尊敬できないんだもん。子どもために結婚続けたって、うまくいくわけないですよ!

カワイ なんかニケさん、ずいぶんと強気じゃない。

ニケ そういうわけじゃないですけど……、なんか……ちょっとだけ頭きちゃったんですよね。

 すみません! 37歳。商社勤務! 本当申し訳ないんですけど、うちの彼がかわいそうになっちゃて……。

カワイ 例の全く稼げてないミュージシャンの彼ね(苦笑)

ニケ ううう~っ、今は稼げてないですけど……、ニケは彼を信じてます! 彼は、絶対に将来は吉田拓郎になると思うんです!

カワイ アッハハ。ニケさんがそう信じているんならいいじゃない。というか、ニケさんは彼が稼げなくても尊敬しているんでしょ?

ニケ キャハッ……、だって、めちゃくちゃ物知りなんですぅ~。ニケの知らないこと山ほど知ってるし~。かけっこ速いし~!

カワイ 吉田拓郎だの、かけっこだの、ずいぶんと渋い評価ポイントね。いずれにしても、男と女の仲は当人同士しか分からない。スッチーのときにね、「いい結婚」をした人たちが山ほどいたの。ところが、バブルが崩壊した途端に、山ほど戻ってきた(苦笑)。

ニケ さすがスッチー、シビア~。やっぱカネの切れ目は縁の切れ目なんですね。おお~、怖い怖い……。

カワイ 「金のために結婚するものは悪い人間であり、恋のために結婚するのは愚かな人間である」

ニケ 何ですか、ソレ?

カワイ サミュエル・ジョンソン。数々の名言を残したスコットランドの詩人です。

 彼はこんなことも言っています。

 「結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない」

ニケ キャアッハハ。薫さん、ヤバ! 何の喜びも生まないって~、サミュエル、地雷踏み過ぎ~(爆笑)

カワイ コラッ! ウケ過ぎですよっ!

ニケ ごめんなさい……。

カワイ (苦笑) じゃあ、コレは?

 「事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない」

ニケ グサっ、こ、これ、痛過ぎっ! もろ今回の相談じゃないですか。