人のふり見てわがふり直せ

カワイ　いずれにしても、後輩上司の黒子に徹する部分と、自分の仕事をきちんとやることとは別です。自分の仕事は、ちゃ～んと評価してもらえるように頑張りましょう。

ニケ　……ですね。

カワイ　それにね、黒子に徹することは、自分の仕事の質を上げることにも役立ちます。よく「人のふり見てわがふり直せ」っていうでしょ？

ニケ　ソレ、ニケのおばあちゃんが、よく言ってました。人間、自分のことは見えないけど、他人のことは見える。他人のよいところは、見習い、他人の悪いところは、自分のこととして反省しなさい、って。

カワイ　おばあちゃん、さすがね。人は他人を通してしか、自分を見ることはできません。後輩上司が足りないところ、手が回っていないことに気付いて、それをフォローできれば、自分の仕事にも生かすことができます。

　それと同時に、後輩上司の「いいところ」を見習う、謙虚な姿勢も大切です。33歳・編集専門職さんは、「実力者だ」って認めているけど、どういうところがすごいのか？ そこを見つけて、自分も見習ってみる。

ニケ　そういえばおばあちゃんは、よくニケに質問してました。「それってどうやってやるんだ？」とか、「それってどういう意味なんだ？」とかって。

カワイ　おばあちゃんは、孫のニケさんからも学ぼうとしていたのでしょうね。すてきなおばあちゃんね。

ニケ　ウフ。ですよね。

カワイ　なので33歳・編集専門職さんも、編集という仕事の部分は、ときに見習い、ときに技を盗み、後輩上司を追い越すくらい頑張ってほしいです。

ニケ　なんかニケも勇気出てきました！ マルオには負けません！ でも、マルオができていないところは、ちょっとだけフォローしてみよっかなぁ～。あ、まだいっか。マルオが上司になってからで！

カワイ　マルオが上司になるとは、まだ決まってないと思うけど……。ま、いっか。とにかく33歳・編集専門職さん、まずは素直に悔しがってみる。そして、黒子に徹する。それに加えて、自分の仕事はもっともっと頑張る。これでいってください。応援しています！

ニケ　はい、ニケも応援しています！ というわけで、皆さん、また次回！

文／河合薫　写真／PIXTA

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