一気に増やして、「ざわつく職場」に
ニケ なるほど~。だから30%を目指さなきゃなんですね。でも、チビチビ増やしてたんじゃ、スカートをはいたおじさんが、一人、また一人、と増えていくだけじゃないんでしょうか。
カワイ だからこそ、一時的に混乱しようとも一気に女性管理職を増やさなきゃダメ。女性管理職の多い職場はざわついているのよ。
ニケ ざわつく?
カワイ そう。女性たちが積極的に意見するのに感化されて、男性たちも意見するようになる。それまで言いたくても言えなかったことを、男性たちも言える勇気を持てる。みんながザワザワ意見を言い、「女だから~」とか「男だから~」という差別や区別もなくなります。
ニケ そっか! 女性管理職が増えるメリットというのは、職場が元気になるってことなんですね!
カワイ その通りです。ただし、30%への道のりは険しい。10%未満の女性が「スカートをはいたおじさん」にならないようにするには、男性のサポートが必要不可欠です。男社会の暗黙のルールから女性を守る男性がいて、初めて女性の能力を最大限に発揮できる。職場がざわつくか、スカートをはいたおじさんが増えるかは、トップ次第といっても過言ではありません。
ニケ じゃ、社長に「なぜ、女性管理職増やすんですか?」って聞いてやろ~。それに答えられない社長だとダメですね~。
カワイ そうね。私は必ずにも管理職になることだけが正解だとは思いません。でもね、、職場はざわついているほうがいいと思っているの。だからニケさんも、27歳一般事務さんも、女性管理職になった先輩が「おじさん」にならないよう、ときには先輩を守ってあげてね。
ニケ う~む、あの部長もですか?
カワイ 1対1になると、ただのおばさんで頼りがいがあると思いますよ。
ニケ うう~、分かりました……。ニケ、万が一に備えて、スカートをはいたおじさんにならない対処法とか知りたいですう。
カワイ そうね、またの機会にね。ということで、また来週!
文/河合薫 写真/PIXTA
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