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「私が上司の奴隷?」承認欲求がもたらす罠

2016年6月24日

「俺は上司なんだ」の威嚇につぶされないで

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健康社会学者の河合薫さんの人生相談、今回で21回を数えます。「感情的に怒鳴る上司のせいで息ができない……」というSOSが届きました。アラサー独身OL代表のニケさんと真剣に考えます。

あるあるカイシャ事件簿Vol.21
「年下上司が高圧的で息ができません」

 直属の年下上司にイジメられています。
 私が年上だからでしょうか。新しく来たからでしょうか。理由は定かではありません。しかも、私以外の人には優しく接しているのに、私にだけ高圧的で、常軌を逸脱しているレベルかと思います。つい先日も、私が提出した資料が気に入らなかったようで、みんなの前でボロクソに言われました。感情的に、ひどい言動を浴びせられると、どうしようもなく気持ちが沈みます。
 私以外の人は、その上司よりも古くからいた人たちなので、遠慮の気持ちがあるのだと思います。それに関しては、理解できます。
 周りの人たちは、気の毒そうに「あまり気にしない方がいい」と言ってくれます。私もなるべく前向きに考えるようにしていますし、仕事をきっちりやることを心がけていますが、毎日のように私だけ怒鳴られたり、意地悪をされたりするのはさすがに精神的にやられます。
 ビクビクしながら会社で過ごしており、息ができません。しかし、上司を変えることはできません。こういう困った上司にはどのように対処したらいいのでしょうか。
(正社員 一般職 38歳)

ニケ これって完全にパワハラじゃないですか! 許せない。訴えるべきです。いくら上司を選べないといっても、こんなひどいヤツは葬り去るほうがいいですよ!

カワイ もし、社内に「パワハラホットライン」とかあれば、相談するのがベストなんだけど……。難しい問題だなぁ……。

ニケ 薫さん、なぁ~にのん気なこと言ってるんですか! にっちもさっちもいかないから、相談してるんじゃないですか! 即刻訴えましょう! 裁判ですよ、裁判!

カワイ あのね、そんなに簡単に裁判はできませんよ。厚労省がパワハラの定義と類型をしているけど、訴えられた行為がパワハラに当たるかどうかの判別はとても難しいとされているの。

 それに、本人は1回も「パワハラ」という文字を使っていない。たぶん、彼女自身も、パワハラと言い切っていいのか、悩んでいるんじゃないかしら。

 ただね、一つだけ救いなのは、彼女に「相談する元気」が、まだあるってこと。

ニケ もう~っ、今日の薫さん、何言ってるんだか、ちっとも理解できない! 相談する元気って、なぁんですか!

カワイ う~ん、あのね。今までパワハラにあって、メンタル不全に陥ってしまった人たちをインタビューしてきたんだけど、みんな口をそろえて「パワハラに遭っているうちに、『パワハラされてる』という感情が薄れていった」って言うのよ。

ニケ マジっすか! なんで? なんで~! まさか毎日、いびられているうちに、それが快感になっていっちゃうとか……。あっ、ごめんなさい。バカなこと言って……。

カワイ コラッ! 本当、バカなこと言うんじゃないわよ!

ニケ (……シュン)

カワイ 「誰かに認められたい」という承認欲求が悪さをするのです。

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Profile
河合薫
河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D)。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院に進学し、現在に至る。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに学術研究に関わりながら、講演や執筆活動を行う。フィールドワークとして600人超のビジネスマンをインタビュー。メルマガ「デキる男は尻がイイ―河合薫の社会の窓」を配信。
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