「困った上司のもとで、私のキャリアは大丈夫?」――今回は、こんな読者の悩みに、健康社会学者の河合薫さんがお答えします。リアル人生相談の連載第11回、スタートです!

あるあるカイシャ事件簿Vol.11
「困ったちゃん上司のせいで、私のキャリアはお先真っ暗」

 男性上司の「困ったちゃん」にうんざりしています。
 上司でありながら、部下を育成する気が全くありません。そのくせ成績不振が明るみになると部下のせいにするという、実に困った上司です。仕事以外でも困ったちゃんで、オフィスの机でお菓子をボリボリ食べたり、その手で書類を触ったり。私は言えずにいたら、しびれを切らした同僚が注意。でも聞く耳持たずで、同僚がちょっと理不尽な仕打ちを受けているようです。
 私自身はステップアップしたいと思っているので、「私は私」と割り切って頑張っているのですが、そろそろ限界です。
 うちの会社はTOEICで高得点を取得するとお金がもらえるので、頑張ったら、先日、結構な高得点を取ることができました。これ機に異動したいのですが、希望を聞いてもらえないと思います。
 河合さん、こんな上司のもとで私はどうしたらいいのでしょうか? 困ったちゃんのせいで、キャリアを無駄にしたくありません。
(29歳・会社員)

(c)PIXTA
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カワイ お菓子ボリボリって……。キャッハハ、ど~しようもないですね~。アッハハ。

ニケ 薫さん! 部下からしたら、ぜ~んぜん笑えませんよ! こんな最悪な上司で、自分の未来が決まるかもしれないんですよ!

カワイ アッハッハ、ああ、ごめんごめん(苦笑)。そ、そう。そうですよね。こんな上司、たまりませんよね……。でも、お菓子ボリボリって、アッハハ、仕事もできなさそうだし~、「アナタはいったい何で、上司なんですか?」と聞きたくなるような人よね。

ニケ そうですよ。しかも、こういう上司に限って、手がちぎれそうなくらいゴマすって上にヘイコラするんですよ。うちの部署の"ダッシュ"って呼ばれている課長がいて、その人、普段はサバみたいな目して生きてんだか死んでるんだか分からないくらい陰薄いのに、部長がエレベーターに乗ろうとすると超ダッシュで走っていてボタン押すんですよ! あんだけ早く動けるんなら、その早さで仕事してよ~って感じのおバカな上司でした。

カワイ まぁ、どこの組織にも困ったちゃんはいる、というか、むしろ「そういう上司のほうが多い」かもしれないわね。