健康社会学者の河合薫さんが回答するリアル人生相談、今回は、疲弊した生活の悪循環を断ち切りたいというお悩みです。「月収が手取りで20万円を切り、家には寝るためだけに帰る毎日。この状態から這い上がりたい」という独身・受付業務の女性に対して、河合さんが出したアドバイスとは?

あるあるカイシャ事件簿Vol.52「どん底にいる私だって輝きたい」

 32歳、派遣社員、週5日フルで働いても月収が手取りで20万円を切ります。家には「寝るためだけに帰る」ような状況が続いています。休日も疲れが取れず、動くこともできません。
 今の状態から脱出したいのはやまやまなのですが、スキルアップに充てる時間も取れません。自分の能力不足に言い訳ばかりですが、少しでも今より賢い生き方をしたいと模索しています。
 今の私が改善すべきことを、伝授していただきたいです。
(派遣社員、サービス・受付、32歳、独身)

まずは、情報収集から始めてみよう (C) PIXTA
まずは、情報収集から始めてみよう (C) PIXTA

ニケ これ、メチャクチャ分かりますぅ。どうにかしなきゃって思うんですけど、体がいうこときかないんです。でも、忙しくても「コソ練」してる人がいるんですよ! そういう人って要領だけはメチャクチャよくて。うう~、むかつく~ぅ。

カワイ コソ練…(笑)。まぁ、ふつーコソコソやるでしょ。だって、「私、今こんなこと勉強してるんです!」とか、「今のままじゃヤバいので、スキルアップ講座に通ってます!」なんて公言したら、その途端、総スカンされて大変ですよ。

ニケ 「スキルアップ講座に行くより、今の仕事のスキルをあげれば?」とか、

カワイ 「いいわね~、お給料もらいながら転職の準備できるなんて~」とか、

ニケ 「あら、もう帰るの? …ああ、自分のお勉強の時間ね!」とか、

カワイ …怖っ! ニケさん、ま、まさか…!

ニケ うわぁぁ~、言ってません! そんなこと「コソ練女子」に面と向かって言ったことは、断じてございません!

カワイ 面と向かっては、ね。(笑) 正直でよろし。アハハッ。