「安らぎを与える癒やしのホルモン」として知られるオキシトシン。人間同士だけではなく、動物との触れ合いでも増えるとされ、その効果が注目を集めている。動物好きな人は必見!

安らぎホルモンを分泌することで、心が癒やされる

 ストレスや不安で気分が沈む──そんなとき、心に安らぎを与えてくれるホルモンがある。愛情ホルモンや絆ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」だ。

 オキシトシンは、出産時に子宮を収縮させて陣痛を促したり、母乳分泌を促す作用がよく知られているが、自治医科大学医学部の尾仲達史教授は「オキシトシンは社会的な“絆”を深める働きを持つホルモンでもある」と説明する。「親子やカップル間など親しい関係でのスキンシップで分泌され、オキシトシンが増えると愛情や信頼感が増して、絆が強まる。さらには社会的な行動を促し、仲間との絆を強くする可能性もあるとされる」(尾仲教授)。

 また、「オキシトシンはストレスや不安を軽減し、コルチゾールの分泌を抑える作用もある」(尾仲教授)。

ペットとの触れ合いで「オキシトシン」UP! (c)PIXTA
ペットとの触れ合いで「オキシトシン」UP! (c)PIXTA