4月クールでは、定番人気の「事件解決ドラマ」が多数ラインアップされた。王道の刑事ものだけでなく、探偵や民間の警備員まで、さまざまな職業に焦点を当て、作風も多彩だ。

 今回30周年となる月9では、主人公が謎解きをしない「貴族探偵」で勝負をかける。「4号警備」は、民間警備会社のボディガードが、事件から人を守り抜く物語。「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」は、標本士という骨の専門家の立場から事件を解き明かしていく。

「貴族探偵」

謎解きの楽しさを存分に盛り込みながら、主人公が推理をしない奇想天外な探偵もの

4月17日スタート/月曜21時/フジテレビ系
(編集部のおススメ度 ★★★

 原作はコアなミステリーファンを魅了する麻耶雄嵩の推理小説。主人公は、年齢や学歴、住所や本名も不明の、自らを「貴族」と名乗る青年で、探偵を趣味としており、あらゆる事件現場に現れて捜査に首を突っ込むが、実際に推理をするのは取り巻きの召使いたち。個性的でインパクトのある登場人物たちが織りなすミステリードラマとなる。

 主演は、相葉雅紀。2015年に放送されて好評を得た「ようこそ、わが家へ」のスタッフ陣が手がける。“月9”30周年の作品にもなり、新米探偵役の武井咲のほか、生瀬勝久、井川遥、滝藤賢一、中山美穂、松重豊、仲間由紀恵という豪華キャストが勢ぞろいしている。

「リバース」

湊かなえ原作のヒューマンミステリー 友情と贖罪と愛の物語

4月14日スタート/金曜22時/TBS系
(編集部のおススメ度 

(C) TBS
(C) TBS

 藤原竜也が主演するヒューマンミステリー。主人公の深瀬は、地味でつまらない人生を送ってきたごく普通のサラリーマン。しかしある日、恋人(戸田恵梨香)の元に「深瀬は人殺しだ」という告発文が届く。深瀬は心の奥底に封印してきた、10年前の親友(小池徹平)の事故死のことだと勘づき、大切な人を守るために、事件の真相と向き合うことを決意する。

 湊かなえ原作のサスペンス作品が金曜22時でドラマ化されるのはこれが3度目。プロデューサー、演出、脚本家と、「夜行観覧車」「Nのために」も手掛けたスタッフが集結している。