『増山超能力師事務所』

不器用な超能力師が依頼主を助けるために奔走

1月5日スタート/木曜23時59分/日本テレビ系
(編集部のおススメ度 

 原作は『ストロベリーナイト』などの警察小説や『武士道シックスティーン』などの青春小説に定評のある誉田哲也の小説。

 「増山超能力師事務所」には、超能力を持ったメンバーたちが所属し、浮気調査や人探しなど、探偵業に奔走する。とはいえ、彼らの超能力は万能ではなく、自らの能力をコントロールできない所員もいる。そんな不器用な彼らが悪戦苦闘する姿をかわいらしく描く。

 主演は田中直樹。女性にモテる1級超能力師の所長を演じる。ドジで未熟な若手2級超能力師には、14年に朝ドラ『マッサン』で知名度を上げた浅香航大が起用された。

『お母さん、娘をやめていいですか?』

仲が良すぎた母娘の関係をサスペンスフルに描く

1月13日スタート/金曜22時/NHK総合
(編集部のおススメ度 ★★

 親友であり、まるで恋人同士のように仲が良かった娘・早瀬美月(波瑠)と母・顕子(斉藤由貴)。受験のときも、就職のときも、二人三脚で頑張ってきた。

 あるとき、新築中の早瀬家を担当するハウスメーカーの松島(柳楽優弥)と親しくなったことをきっかけに、二人の関係が変化する。美月は松島と会うことで、これまで母親の顔色を見て生きてきたことを自覚し、顕子は娘が自分から離れていくことに動揺し、常軌を逸していく。

 母娘の物語が、ときにホラーのように、サスペンスフルに描かれる。脚本は、『昼顔』や『営業部長 吉良奈津子』などを手がけた井上由美子。

『銀と金』

「悪」VS.「悪」のブラックエンターテイメント

1月7日スタート/土曜24時20分/テレビ東京系
(編集部のおススメ度 

 『カイジ』『アカギ』などで知られる福本伸行のギャンブルマンガを実写化。

 何事もうまくいかず、うだつの上がらない鉄雄(池松壮亮)は、やり場のない怒りをギャンブルに逃げることで発散していた。そんななか、競馬場で“金がすべて”の裏社会を仕切る大物フィクサー・銀二(リリー・フランキー)に声をかけられる。銀二の悪党ぶりと、大金をたやすく手に入れる天才的な才能に憧れて、鉄雄は裏社会へ足を踏み入れる。

 欲望に踊らされる悪の紳士たちを、経済的にも精神的にも粉砕し、多額の金を奪い取る究極のマネーゲームを描く。池松は連ドラ初主演となる。

文/内藤悦子