幹事を交代したくなったら……

 とはいっても、「やっぱり私に幹事は向いていない!」と思う人もいるかもしれません。もし幹事を交代したくなったら、どうすればよいのでしょうか。

 まずは「幹事を務めることになった経緯」を経験者の皆さんに聞いてみました。

幹事を務めることになった経緯は?(N=1238、単一回答)
幹事を務めることになった経緯は?(N=1238、単一回答)
決まった人が担当するのではなく持ち回り制にしている例が多いようです

 「持ち回り制」が34.4%で1位、「周囲からの推薦」が31.4%で2位、「上司または目上の人からの命令」が20.4%で4位となりました。必ずしも自分の意志で幹事になったわけではないケースが多いようです。

 しかし、積極的に立候補して幹事を務める人も22.0%いました。つまり、幹事にやりがいを感じている人もいるということ。立候補制にすると、幹事自身も忘年会をより一層楽しめるのかもしれません。

 また「参加者が楽しんでいると感じた人」「これまで会話したことのない人同士が仲良くなっている場面を見た人」は、また幹事を務めたくなる傾向が高くなることも判明しました。

また幹事をやりたいと思うのは?(N=1238、複数回答)
また幹事をやりたいと思うのは?(N=1238、複数回答)
褒められたり喜ばれたりすることが、幹事のご褒美?

 周囲の人が忘年会を積極的に盛り上げると、幹事もやりがいや充実感を感じられるようです。

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 アンケート調査によって、「苦労」や「怒り」を覚えながらも自分の時間を割いて忘年会をとりまとめる幹事の努力が浮き彫りになりました。しかし一方で、幹事にしか味わえない喜びがあることも明らかに。先輩幹事からのアドバイスを参考に、今年は幹事の皆さんも忘年会を楽しんでくださいね。

文/華井由利奈 写真/PIXTA