欧米型と日本型、どっちのリーダーに引かれる?

 続いての質問は、自分が「ついていきたい」と思うような人物像について。

仕事をする中で、自分が「ついていきたい」と思う人はどのような人ですか。
仕事をする中で、自分が「ついていきたい」と思う人はどのような人ですか。
「1対1の話が上手」「物静かであるが、ぶれない芯がある」「自己主張よりも他者への配慮が目立つ」といった人物像の支持が高かった

 アンケート結果を見ると、次の3つが「魅力的なリーダー」のポイントになっていることが分かりました。

(1)バイタリティーがあり自己主張が強い人より
 ぶれない芯があり他者への配慮が目立つ人

(2)欠点(弱み)が見えないくらい完璧な人より
 欠点(弱み)はあるがよいところもある人

(3)結果・成果を重視する人より
 プロセスや努力を重視する人

 この結果から明らかになったのは、バイタリティーにあふれ、結果や成果を重視するようなリーダーより、他者への配慮が目立ち、プロセスや努力を重視するようなリーダーについていきたいと思う人が多い、ということ。前者を「欧米的リーダー」とするならば、後者は「日本人的リーダー」と特徴分けができるかもしれません。現場では、部下を数値で判断する人ではなく、思いやりを持って接する人が求められているようです。

 また、「1対多数での話が上手」より「1対1の話が上手」な人を支持する割合が多いことから、距離感が近く親密度の高い人についていきたいと思う傾向があることがうかがえました。

 ただし、「自分の目標や意向を語る人」と「聞く人」どちらのリーダーがいいかという問いでは、「どちらともいえない」が約4割に。1対1で会話をする際には、「話す」と「聞く」、バランスよく両方の役割を務めることが必要とされているようです。