政府が「女性管理職の割合を30%に」と目標を掲げてから、各企業で女性リーダーが少しずつ増えています。誰もがついていきたいと思うリーダーとは、一体どんな人なのでしょうか? アンケート結果から、リーダーに対する社員の本音と現実に迫ります。
(調査機関:マクロミル、調査分析:シェイク、調査協力:和の大学、調査期間:2017年7月3日(月)~7月4日(火)、対象:20代~50代男女824人)
リーダーシップを自覚している人は25%以下
なにかと話題になっている「女性活躍推進法」が本格始動してから、約1年半。さまざまな企業で少しずつ女性リーダーが増えています。最近、自分の職場など身近な場所で女性が管理職に抜てきされるのを目にした人も多いのではないでしょうか。
でも、肩書が変わったからといってリーダー就任の翌日から人柄が変わるわけではありません。ロールモデルがいない中、多くの女性役職者が新しいリーダー像を手探りで模索しています。
では、「自分はリーダーシップを発揮できている」と自覚している人は、どれくらいいるのでしょうか。まずは、20代~50代を対象に幅広く調査したアンケートの結果から見てみましょう。
自分自身に「リーダーシップ」があると思うかという質問をしたところ、あると思っている人は少数派であることが分かりました。「とてもそう思う」2.2%、「ややそう思う」22.0%、合わせても全体の24.2%でした。
自信を持ってチームを統括している人は男女共に少ないようですが、年代・性別ごとに詳細に見てみると、男性が比較的高く20~30%台になった一方で、女性は10~20%台にとどまっていました。
また、「リーダーシップ」を発揮できるようになりたいかどうかについては、30代以下の女性の4~6割が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答しました。特に20代女性は半数以上が「リーダーシップ」の獲得を前向きに考えているようです。しかし、40代50代の女性は3割以下。年齢が高くなるほど低くなる傾向が見られました。
今後女性の活用が広まるにつれて中堅層の女性がリーダーに抜てきされる可能性は十分あります。どんな変化にも柔軟に対応できるよう、「この人についていきたい」と思われるリーダーの条件を見てみましょう。