女性にとって身近な病気である「乳がん」。克服してこれまで通りの日常生活に戻った後、不安や困りごとは多そうです。そこで、経験者は、どんなことで不安になったり困ったりしているのかを、全国の乳がん経験者325人に調査。「生活」「経済」「仕事」についての本音が明らかになりました。
(ライフネット生命保険調べ、調査協力:キャンサーネットジャパン、調査期間:2017年6月、対象:罹患時に就労していた全国の乳がん経験者325人)
半数以上の人が抱える「再発や転移」「仕事」への不安
まずは、罹患時に直面した「生活面」での不安や困りごとを紹介。未婚・既婚に関係なく、80%以上の人が「再発や転移」について不安に感じていることが判明。「仕事」や「治療費」についても、約半数の人が不安に思っているという結果になりました。
また未婚で子どものいない女性に顕著だったのは、「恋愛や結婚」についての不安。59%もの人が、今後の恋愛や結婚への影響を心配しています。
生活面で最も困るのは「外見のケア」
そして困ったことの1位は、「外見のケア」。2位が「治療や体調の相談」、3位が「買い物」という結果に。治療に伴う脱毛や、治療方法などの選択、痛みが原因で買い物などに支障が出る点が、生活面での負担になっているようです。
◆ 脱毛が始まってから、ウィッグが出来上がるまでの間の通勤時に、どのように頭皮を隠したらよいか困りました。スカーフでヘアバンドのようにして行ったこともありましたが、逆に注目を浴びてしまいました。(罹患時30代)
◆ いろいろなことを次々に決定しなければならないなかで、たくさんの情報から必要な情報を見つける大変さと、情報収集で頭がいっぱいになり、生活面がままなりません。(罹患時20代)
◆ 術側の腕が上がらず、洗濯物を干すのに苦労しました。また歩くと傷が痛み、買い物をするのが苦痛でした。(罹患時30代)
では、こうした不安や困りごとを解消するために、乳がん経験者はどんなサポートを求めているのでしょうか? 「どのようなサービスがあれば利用したいのか」も調査しました。