自分のチカラが、外の世界でも通用するか試してみたいーー。そんな願望を秘めている働く女性はきっと多いでしょう。でも転職はしたくない。そんな人たちが選ぶのが副業という選択肢です。「副業元年」といわれる2018年。副業を許可する企業が大幅に増えています。では一体、どのような職業の人がどのような副業をしているのでしょうか。気になる実態をご紹介します。新しい世界が広がるかも?

【アンケート概要】
ランサーズ株式会社がウェブ上で調査
◎調査対象:ランサーズに登録している全会員
◎調査機関:2018年4月14日~4月23日
◎有効回答数:1784人(内、副業で利用する525人に対する調査)

副業する人の本業は? ビジネス系職種が最多

 2018年は「副業元年」といわれています。今年1月、多様な働き方の導入を推奨する「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を政府が発表。それに伴い、大企業が相次いで副業を許可するなど、働き方に関する視野がダイナミックに広がってきています。

2018年は「副業元年」。一体、どのような副業が人気なの? (C)PIXTA
2018年は「副業元年」。一体、どのような副業が人気なの? (C)PIXTA

 では、実際に副業をしている人はどのような仕事を本業としているのでしょうか。調査結果によると、副業・兼業している人の本業は、過半数が事務職、企画・管理職、営業職といった「ビジネス系職種」であることが分かりました。一方、エンジニアやプログラマーといった「IT系」、デザイナーやライターといった「クリエーティブ系」は合わせてわずか2割という結果になりました。

「本業の勤め先での仕事内容・職種」
「本業の勤め先での仕事内容・職種」
ビジネス系職種の人たちが多く関わる副業・兼業。では、第二の仕事として選ぶのは、どのような職種なのでしょうか。調査からは意外な結果が明らかになりました データ出典/ランサーズ
「本業の勤め先の雇用形態」
「本業の勤め先の雇用形態」
雇用形態は、副業・兼業している人の3割が「正社員」で、既に個人事業主やフリーランスとして活動している人は4割でした データ出典/ランサーズ
副業での仕事内容・職種
副業での仕事内容・職種
「ライター」が1位という結果に。続いて、エンジニア・デザイナーなどのIT系が上位に データ出典/ランサーズ

 一番人気の職種はライターで、全体の4割を占めていました。続いてエンジニア・デザイナーが3割となり、本業で過半数を占めるビジネス系の職種は2割に留まりました。本業とは異なるIT系やクリエーティブ系といった「別の仕事」にチャレンジする傾向にあるようです。

 受けた仕事のカテゴリランキングを見ると、記事作成・インタビューがトップでした。

1位 記事作成・インタビュー(ライティング)
2位 調査・分析・統計
3位 データ収集・入力
4位 チラシ・バナー・イラスト作成
5位 Webシステム開発・プログラミング

 同社の別の調査(フリーランス実態調査2018年版)によると、国内の広義のフリーランス人口は1119万人に上り、日本の労働力人口の約17%を占めるそう。このうち副業人口(本業・副業を区別しない労働者を含む)は744万人で、フリーランス人口全体の約7割に上り、8兆円近い経済規模になるといいます。

 これらの調査結果から、今後はビジネス系職種の副業が増えていく可能性が高いと考えられているようです。