「出産で退職すると思う」が6割弱も

 次に、「仕事」と「結婚」「育児」に関する意識を見てみましょう。

 「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う」では、「非常にそう思う」「ややそう思う」の合計が64.3%となりました。キャリアアップが結婚の障壁になるという意識が見え隠れしています。

「出世するほど結婚相手が見つかりにくいと思う」「夫の転勤・出産で今の職場を退職すると思う」……結婚・出産が仕事の障壁になっていることがうかがえます
「出世するほど結婚相手が見つかりにくいと思う」「夫の転勤・出産で今の職場を退職すると思う」……結婚・出産が仕事の障壁になっていることがうかがえます

 結婚後の働き方についても聞いたところ、「結婚後は、“扶養範囲内の収入”を意識して働くと思う(働いている)」が52.4%となり、働くペースを落としている様子がうかがえます。また、「(将来)夫が転勤になったら、今の職場を退職すると思う」が73.2%でした。

 仕事と育児に関する質問では、「現在の仕事を続けていると、子育てとの両立は無理だと思う」と答えた人は47.0%という結果に。「育休の取得は、キャリア形成にマイナスの影響があると思う」という人は66.9%、「(将来)出産するときは、今の職場を退職すると思う」という人は57.4%となり、育児を理由に仕事を諦める意見が根強くあります。

 現在の労働環境では子育てとの両立が不可能で、出産を機に退職することになると考える人が約半数います。また、育休の取得がキャリア形成にとってマイナスと考える人が3人中2人いることが分かりました。