日本においては、結婚や出産といったライフイベントに伴い、女性が働き方を変えるケースが多々あります。30~40代の男女は、ライフイベントと仕事、収入について、どんな考えを持っているのでしょうか。1000人のアンケートから、リアルな意識と実態が明らかになりました。
(SMBCコンシューマーファイナンス調べ、調査期間:2017年1月17日~19日、調査地域:全国、対象:30~49歳の男女1000人)

「夫婦共働き」か「片働き」か、理想と現実にはギャップあり

 まずは「夫婦共働き」、または「どちらか一方の片働き」について、理想と現実を探ってみましょう。

 未婚者405人に、結婚後は夫婦共働き、どちらか一方の片働きのどちらを希望するか聞いたところ、「夫婦共働き」が66.2%で多数派でした。しかし、既婚者595人に現状を聞くと、「夫婦共働き」は45.9%で半数を下回っています。

 既婚者を子どもの有無で分けると、子どものいない既婚者は「共働き」が56.3%なのに対して、子どものいる既婚者の「共働き」は42.6%に減少。さらに、子ども(末子)の成長段階別に見ると、子どもが小学生のうちは「片働き」が多く、中学生以降になると「共働き」のほうが多くなっています。

 未婚者の6割半は共働きを望んでいるものの、実際は結婚後に片働きになることが多く、子育て夫婦の共働き実践率は4割強にとどまっています。子どもが小さいうちは片働きが多く、子どもが中学生になると再び働き始めて、共働きが多数派になるということが分かりました。