最近は晩婚化が進み、1年間妊活しても妊娠できない、いわゆる不妊が増加しています。今回は、不妊治療を経て子どもを授かったママ(授かりママ)と子どもがおらず妊活中の既婚者(子待ちミセス)、独身女性の3区分に分けて、妊活・不妊治療についての意識を探った調査結果を紹介します。「いつかは子どもが欲しい」と考えていても、年齢と妊娠率は相関関係があり、適切な機会を逃してしまうと難しくなることも……。「私にはまだ関係ない」と思っている人にこそ、しっかり読んでほしい内容です。

【調査概要】
六本木レディースクリニック調べ
◎調査対象:全国の妊活・不妊治療経験者&未経験者20~40代の女性900人
◎対象区分:授かりママ=不妊治療を経験したママ、子待ちミセス=子どもが欲しいと思っている既婚女性、独身女性=未婚女性の3区分で各300人(20代100人、30代100人、40代100人)
◎調査期間:2018年1月23日(火)~25日(木)

「赤ちゃん、欲しいなあ」と考えたときにすぐに妊娠できるとは限りません (C)PIXTA
「赤ちゃん、欲しいなあ」と考えたときにすぐに妊娠できるとは限りません (C)PIXTA

29歳から妊活「3年早く始めておけばよかった」

 まずは、妊活の年齢について質問しました。20歳の時に思っていた妊活を始める「想定年齢」は、全体平均で27.4歳でした。授かりママ、妊活中の子待ちミセス、独身女性ともに、多少上下するものの27歳台で妊活を始めるというイメージを持っているようです。

 しかし、不妊治療を経験した授かりママに妊活を始めた「実際年齢」を聞くと、29.4歳という結果に。想定と現実とでは、2歳ほどの開きがありました。

 さらに、同じく授かりママに、妊活を始める「理想年齢」についても聞いたところ、回答は26.3歳。こちらも実際に妊活を始めた年齢とは3年ほどの開きがあり、もっと早く妊活を始めておけばよかったと思っていることが分かりました。

<20歳の時、何歳で妊活を始めようと想定していた?>
 全体……平均27.4歳
  授かりママ……平均27.0歳
  子待ちミセス……平均27.6歳
  独身女性……平均27.5歳

<授かりママに聞いた妊活に関する年齢>
 実際に結婚した年齢……平均27.9歳
 実際に妊活を開始した年齢……平均29.4歳
 実際に出産した年齢……平均31.4歳

 理想的だと思う妊活の開始年齢……平均26.3歳

妊活で不安を感じたら、早めに受診しよう

 不妊治療経験のある人に、「妊活を開始してから不安を感じるまでの期間」を聞いたところ、子どものいる人は平均8.7カ月、子どものいない人は平均8.6カ月で、ほぼ同じでした。

 不安を感じてから病院を受診するまでの期間は、子どものいる人は2.3カ月、子どものいない人は3.4カ月で、子どものいる授かりママのほうが1.1カ月早く病院を受診していることが明らかになりました。妊活を始めてから病院に出向くまで、子どものいる人は約11カ月、子どものいない人は約1年かかっていることになります。早期受診が、子どもを授かるカギの一つと言えるかもしれません。

妊活開始から不妊治療のため病院を受診するまでの期間
妊活開始から不妊治療のため病院を受診するまでの期間
子どものいる人は最初の1カ月で病院を受診する人が多いが次のピークは4カ月~半年。子どものいない人の多くは、妊活をスタートしてから1年ほど経過してから病院に出向く結果となった