もう一段スキルアップするポイントは

 最後に、幹事を務める上で多くの人が知りたいこと、身に付けたいと思うノウハウやスキルをご紹介。「お店選びのアンテナを張る」や「社内に人脈をつくる」などは、日ごろから意識して身に付けたいポイントです。

送別スピーチがうまくなりたい。(34歳、金融・証券・保険、営業事務)

お店選びのセンス。(26歳、公務員、広報)

会の目的やメンバーに応じてベストなお店を選べるよう、日ごろからアンテナを張っておく必要があると思います。脳内にお店のリストを持つことを「スキル」と言ってよければ、ですが(笑)。(29歳、教育、一般事務)

社交性は大事です。多くの人に参加してもらうには、いろんな人と日ごろから接点を持っておくこと。これは絶対。(29歳、公務員、技術職)

会を進行するトークスキル。いつも幹事を任されてしまいそうなので、自分ではあまり身に付けたくないですが…。お店の知識については豊富に持っておきたいです。この会場は広い、料理がおいしい、ドリンクのスピードが遅すぎるのでダメ、など。(29歳、IT・通信、営業)

多少、事前の準備が悪くても、当日そつなくこなせれば印象は悪くならないと思います。だから、当日の司会や段取りをうまく進めるスキルが重要だなと思います。(25歳、団体職員、中小企業支援)

いろいろな職種が参加するときの会費の「傾斜」の付け方。(34歳、看護師/薬剤師/医師など医療・介護関連)

あいさつする人の格や席順などの常識。(35歳、教育、専門職(教師など教育関連))

スマートな会計のやり方。会費は事前徴収が良いのでしょうが、万が一、予算オーバーしたときに追加徴収しにくいのがリスクかも。でも、その場で集めると送り出される人に気を使わせてしまうし…。(41歳、その他サービス、翻訳)

一本締めにも「関東一本締め」など種類があってよく分かりません。宴会のルールや言い回しを事前に知っておきたいです。(30歳、IT・通信、広報)

スピーチや乾杯など、さまざまな上司にお願いする機会が多いので、そつなく頼めるようなスキルが欲しいです。(27歳、製造業、技術職)

 「誰があいさつをするのか」「会費の支払い額は役職によって差をつけるのか」などは、職場によって慣習があるかもしれません。また、参加者の年齢やメンバー構成など、その都度正解は変わってくるもの。悩んだら、一人で決めずに前回の幹事や上司など、身の周りの人に確認してみるのも手ですね。みなさんの意見を上手に取り入れて、幹事スキルを高めてみてください!

文/越智理奈 写真/PIXTA