金融機関を選ぶときのポイントは?

――iDeCoという言葉をよく聞くので、「私もやらなきゃいけないのかも……」という気持ちになりやすいですが、誰もが急いで検討すべきものでもないのですね。

 はい。確かにiDeCoにはメリットがたくさんありますが、注意点があることも知っておく必要があります。

 iDeCoの金融商品で投資信託を選んだら「投資」になるので、元本割れの可能性もある、と以前お話ししましたね。それらをしっかり理解してから始めたいですね。(第1回記事:個人型確定拠出年金って? 将来損をする可能性は?

――iDeCoはさまざまな金融機関で取り扱いがあるようですが、どこで始めたらよいでしょうか?

 自分にあった金融機関を見つけるなら、WEBサイト「iDeCoナビ」で比較検討するのがおすすめです。金融機関の商品ラインアップ、サポートの充実具合についても情報がまとめられています。

 手数料の比較も大事です。iDeCoで定期預金を選んだ場合は、口座開設時や運用中にできるだけコストがかからない金融機関を選びましょう。

 とはいっても、最初は定期預金を選んでいても、将来は投資信託を購入したいと思うかもしれません。「信託報酬が0.2%前後」で、バランス型投資信託、日本株式投資信託、先進国株式投資信託の3種類がそろっていて、その他に新興国株式投資信託なども取りそろえがある金融機関を選んでおくと、後から変更しやすいと思います。

聞き手・文/西山美紀 写真/PIXTA イラスト/田中小百合

■参考
iDeCoナビ