「女は家にいるもの」「家事・育児をするのは妻」――そんな封建的な価値観に苦しめられている人も多いのではないでしょうか。なぜか女ばかりが家を背負わされる現状に、はあちゅうさんが警鐘を鳴らします。

 既婚の女友達が飲み会に行ったときのこと。彼女が帰ってくるなり旦那さんがこう言ったらしいんです。

 「結婚してるのにどうして飲み会に行くの?」

 彼女はなぜ結婚したら飲みに行くことがダメなのか全く理解できず、夫のことが心底嫌になったと話していました。そりゃあそうですよね。

 こういった「妻は家にいるべき」という価値観はいまだにはびこっていて、性別に関係なく、多くの人の深層心理に刷り込まれているように思います。

「結婚したからって、どうして女性が家に居続けないといけないのでしょうか」
「結婚したからって、どうして女性が家に居続けないといけないのでしょうか」

女だからって自炊を強要する風潮にギモン

 私もそんな古い価値観の押し付けによって嫌な思いをすることがあります。中でもよくあるのが、「家では料理しないんですか?」という質問。

 私は外食が趣味でその記録を日々SNSで発信していますが、同じように外食模様をアップしている男性にはこの手の質問って来ないんです。つまり、この問いかけは「女であるあなたが自炊もせず日々外で食べ歩いていることはおかしい」とやんわり非難しているんですよね。一緒にご飯を食べに行っている男性たちは既婚だろうが子持ちだろうが「家で料理しないんですか」とは聞かれていません。なのに、未婚で女の私にだけ「自炊」を求めるような質問がある。これ、変じゃないですか……?

 こんなこともありました。風邪を引いたとき料理をする気力もなくてレトルトのおかゆを食べたことをTwitterにつぶやいたら、「おかゆくらい自分で作ったらどうですか?」というコメントが届いたんです。具合が悪いからこそレトルトで済ませたのに、なぜそこまでして料理をさせたがるのか……理解に苦しみます。