ちまたで目にする「デジタルデトックス」。ネットやスマートフォンから「あえて離れる」ことを推奨する造語ですが、はあちゅうさんからの提言はむしろ真逆。「もっと骨の髄までネットに浸らないと!」と語ったその真意とは……。ネットで話題になった「インスタ蠅」(「インスタ映え」を熱心に追及する人たちのことをからかって呼ぶ言葉)についても言及します。

「デトックス」した気分になるのはダサくないですか?

 数年前から、あえてネット環境やスマートフォンから距離を置く「デジタルデトックス」が雑誌などで特集されているのを目にします。

 ネットが使える環境だと仕事の連絡がひっきりなしに来てしまうため、OFFモードへの切り替えという意味でデジタルから離れるのは分かるのですが、これだけ誰もがネットを使う今ですら、「デジタル=悪いもの」というイメージを持ってしまう人がいることに驚いています。デトックスって解毒って意味ですよね。デジタルは毒じゃなくて、生活を便利にしてくれるものですよ!

 デジタルから距離を置いて体にいいことをした気分になっているのって、もったいないと思うんです。別に各自が好きなタイミングでスマホをオフすればいいだけなのに、無理やり数日~数週間の「デジタルデトックス」を推奨する記事には違和感を覚えるし、「デトックスしたら、自分自身を取り戻しました」みたいなこと言っている人って、どんだけ自分がないの? デジタルのせいじゃないでしょそれ、って思って。

こんなにもデジタル社会なのに、「デジタル=悪」という認識があることに驚いてます

「旅でスマホを使うやつは旅を楽しめない」は筋違い

 ある旅番組に出演したときのこと。私がネット出身ということもあって、写真を撮ったりネットで情報を調べたりと、旅先でもスマホを駆使している様子が分かりやすいかたちで演出されて放送されました。

 すると、この行動に対して、

 「写真を撮るための旅なのか」とか
 「スマホばっかり見ていて旅をちっとも楽しんでいない」

といった否定的な意見がたくさんTwitterに寄せられたんです。

 でも観光スポットに行くときって、ガイドブックを読んで情報収集しますよね。私の場合はそれをネットでやることがほとんど。今、いる場所、今、知りたい場所についてリアルタイムで調べられるからすごく便利なんです。効率よく旅先を回るためにスマホの地図アプリも駆使しますし、バシバシ写真も撮ってすぐSNSにアップすれば、その場でさらにいろんな人から情報をもらうこともできます。すてきな場所はちゃんとキレイに写真を撮って、後から思い出に浸りたいですし。

 私は、ネットの自分とリアルの自分もどちらも自分だと思っているので、両方を行き来しながら楽しむのが一番自分が楽しめる自然なスタイル。そもそも、ネットの自分とリアルの自分を分断する必要なんてないはずで、どっちも自由に回遊して相乗効果でさらに旅を自分にとって楽しい時間にすればいいだけだと思うんですけど……。

 「旅行中にスマホを使うなんてもったいない」って思っている人は時代遅れだと思いますよ。まぁ、別に旅なんて、自分の好きなスタイルで楽しんだらいいと思いますけど、「スマホを使ってるやつは旅を楽しめていない」っていう思い込みはやめてほしいです。

 私は、スマホをうまく使うことで旅を2倍楽しめるので。そもそも「写真を撮るための旅」だったとしても、それがその人の旅の楽しみ方なのなら、そっとしておいてほしいですけどね。「旅先ではスマホをオフにしろ」って言ってくる人、ほんと意味が分かりません。旅をどう楽しもうが個人の自由だと思うのです。「アナログな旅こそ最高」みたいな偏った意見を押し付けないでください。