一生に一度の祝いの席、結婚式。親しい人のお祝い事に幸せを感じつつも、時に「何年も会ってないのになんで呼ばれたんだろう……」や、「今月はご祝儀貧乏でキツい」など、ちょっとした疑問や金銭的な重圧を経験されたことのある方も多いのでは。今回、そんな結婚式についてはあちゅうさんが素直な気持ちを語ります。

 私実は結婚式が苦手なんです。もちろん家族同然の友達は別ですよ。ただ、普段は会わない親戚や会社・学校つながりでなんとなく呼ばれているときって行くのも断るのも気まずいんです。ウエディングドレスや「人生で一度きりの特別なイベント」というものに憧れがないわけではないのですが、自分自身はおそらく結婚式をしないと思うし、結婚式そのものに対してのモヤモヤをかなり持っています。

 こんなことを言うと、お祝い事に水を差すようで本当に気が引けますが、なぜみんなが楽しそうな結婚式に私がこんなふうに苦手意識を持つようになってしまったのか、ちゃんと考えてみたいと思います。

お祝い事なのに恐縮ですが、「結婚式が苦手です(はあちゅう)」 (C) PIXTA
お祝い事なのに恐縮ですが、「結婚式が苦手です(はあちゅう)」 (C) PIXTA

結婚式を欠席する人=冷たい人間なのか

 まず、結婚式に限らず普段から私は、人が多く集まる場所が得意でないということがあります。自分の成人式も同窓会もすべて不参加です。行ったら行ったで楽しめるのかもしれませんが、なんとなく気が重くて。最近読んだ「ウツ」をテーマにした本では「人が集まる場所に行くと疲れる」タイプのウツ症状があると書いてあって、自分はこれなんじゃないかと思いました。パーティーや式典のようなものに行くとやたら疲れて、翌日まで体力が回復しないんです。

 「はあちゅう」として役割をもらった上で出席するお仕事の場は問題ないのですが、プライベートでキャラ設定のない生身の私だと、途端に疲れてしまったり、自分の発言や立ち居振る舞い一つにクヨクヨと後悔することが多くて。たぶん、自分の結婚式でも疲れると思います。なので、式はやらないと決めています。

 でも、人の結婚式は一生に一度のお祝いの場。自分の不得手を理由に断りにくいのが本音です。最初に言ったように家族や親しい友達相手なら喜んで出席しますが、返事に困ってしまうのが、今後結婚式以外で会うとは思えない間柄の方からのご招待。

 私みたいな者に声を掛けていただくこと自体は本当にありがたいです。ただ、そもそもそういった場が苦手な上に、新郎新婦があまり親しくない場合は、その場に自分の知り合いがいなくて途方に暮れることもあり、尻込みしてしまいます。