既に大反響を巻き起こしている本連載。3回目となる今回は、はあちゅうさんの周りに出没する「やっかいな男子たち」について。「まだ結婚しない俺たち」をウリにし、独身女性をイラつかせる彼らの正体とは……。

【第1回】30歳はあちゅう「英語力と資格とお金は捨てました」
【第2回】「恋愛の終着点=結婚」という結婚観は卒業します

「俺はタバコ吸うけど、女は吸うな」という根拠不明のカジュアル男尊女卑

 昔から、自分は包丁を持とうとしないけど、彼女に料理上手であることを求める男性っていますよね。似たような振る舞いでは、デートのときに自分は適当な格好でくるくせに、女性側には「メイクばっちりで来いよ!」とおしゃれを強要してきたり、自分はヘビースモーカーでも女の人には禁煙を課してきたり……。

 要は、平気で異性に不寛容な態度をとる男性のことなんですが、そのなかでも特に気になっているのが、恋愛や結婚に関して質の悪いお節介を焼いてくる「俺様男子」です。

カジュアルな男尊女卑、頻発しています(はあちゅう)
カジュアルな男尊女卑、頻発しています(はあちゅう)

 彼らがまとう雰囲気は、男性版の「SATC」のように華やかです。「SATC」とは、90年代後半から00年代前半に大ヒットした海外ドラマ「SEX AND THE CITY」のこと。日経ウーマンオンライン読者にはファンの方も多いと思いますが、NYに暮らす30~40代の独身キャリアウーマンたちが恋愛を謳歌するさまを描いた作品です。

 この年代の未婚女性が、結婚していないことを世間に責められ、息苦しさを感じたりしている反面、この年代の未婚男性たちの中には「独身」を特権として振りかざし、「俺たちは(あえて)結婚しない派」であることをやたらとアピールしてくる人もいます。

 彼らは女性を「選ぶ側であることがかっこいい」と思い込んでいて、自分は独身であるにもかかわらず、私をはじめとした周囲の独身女性たちに「そろそろ結婚しないとマズいんじゃない?」と見当違いなアドバイスをしてきます。時には「俺が結婚してあげようか?」というお節介極まりない“上から発言”もありました。こっちにだって選ぶ権利はありますし、そもそも、全ての独身女性が結婚したいと思い込んでいることが傲慢です。

 こういった、自分のことを平気で棚に上げてしまう男性の恐ろしさは、カジュアルに、そして無自覚に、男尊女卑をかましてくるところです。独身女性の中には、似たような被害に遭ったことがある人もいるかもしれません。