昨年30代に突入したはあちゅうさん。恋愛や結婚について、20代の頃とは異なる志向が芽生えてきたそうです。今回は、タブー視される「不倫」についての新たな提言と、はあちゅうさんの結婚観について大いに語ってもらいました。

 第1回の記事 30歳はあちゅう「英語力と資格とお金は捨てました」

不倫する可能性は、誰にでもあるのに

 2016年は著名人の不倫報道が多かったですが、当事者でもない人たちが勝手にその行為を「悪」と決めつけてコテンパンに叩くのは、すごく醜い社会だなと思いました。

「将来、自分は絶対不倫しない! なんて言えないじゃないですか」
「将来、自分は絶対不倫しない! なんて言えないじゃないですか」

 そもそも、人との出会いなんてコントロール不可能なもの。恋した相手がたまたま妻帯者だったなんて、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないことです。

 だから、誰でも陥ってしまう可能性のある過ちをパートナーが犯してしまったとき、その事実を許せる女性がもっと増えてもいいと思うんです。もちろん、逆のパターンも、です。

 そういう意味で、妊娠中に不倫した夫と再出発する決意をした金子恵美議員の態度はとても清々しく映りました。

 究極、一度家族になるなら、その後、どんなことがあっても家族の味方であり続けたいと思っているんですよね。そういう意味では、家族となったパートナーの過ちや失敗も一緒に乗り越えていくのが、本当の「家族」なんじゃないか…と思ったりしたわけです。

 とはいえ、私自身は不倫を推奨するわけでも糾弾する立場でもなくて、当事者が幸せだったらいいというスタンス。

 そんな中で、私の周囲に増えているのが、「カジュアル不倫」です。